特別展「藤田嗣治×国吉康雄:二人のパラレル・キャリア—百年目の再会」が、兵庫県立美術館にて、2025年6月14日(土)から8月17日(日)まで開催される。
20世紀前半の海外で活動したふたりの画家、藤田嗣治(ふじた つぐはる)と国吉康雄(くによし やすお)。特別展「藤田嗣治×国吉康雄:二人のパラレル・キャリア—百年目の再会」は、同時代を生きた藤田と国吉の足跡を紹介する展覧会だ。
藤田は、1913年、26歳で単身フランスに渡り、1920年代には「乳白色の下地」に描いた裸婦像で注目を集めるなど、エコール・ド・パリを代表する画家として活躍した。一方で国吉は、1906年、16歳で渡米。初期には、東洋的画題と西洋的技法を融合した独自の表現として評価を受け、アメリカ具象絵画を代表する画家としての地位を確立してゆくことになる。
それぞれパリ、ニューヨークで活動した藤田と国吉は、幾たびか接点を持つことはあった。また、1931年に藤田は、当時日本で知名度の低かった国吉を日本画壇へ紹介する手助けをしている。しかし、太平洋戦争が開戦すると、日本で「作戦記録画」に携わった藤田と、アメリカで民主主義を信じて制作を行った国吉は、それぞれ異なる道を進んでゆくことになったのだ。
藤田と国吉の作品をまとめて紹介する、神戸では50年ぶりの機会となる本展では、ふたりの画家の代表作を一堂に集めて展示。「乳白色の下地」に描いた藤田の《タピスリーの裸婦》や《舞踏会の前》、デフォルメされた女性像を描いた国吉初期の代表作《幸福の島》など、藤田と国吉の作品の作品を対比しつつ、時系列に紹介する。
特別展「藤田嗣治×国吉康雄:二人のパラレル・キャリア—百年目の再会」
会期:2025年6月14日(土)~8月17日(日)
会場:兵庫県立美術館 企画展示室
住所:兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 HAT神戸内
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:月曜日(7月21日(月・祝)、8月11日(月・祝)は開館)、7月22日(火)、8月12日(火)
※観覧料については追って告知
【問い合わせ先】
兵庫県立美術館
TEL: 078-262-1011