展覧会「藤田嗣治 —7つの情熱」が、東京・新宿のSOMPO美術館にて、2025年4月12日(土)から6月22日(日)まで開催される。
エコール・ド・パリの代表的な画家として活躍した画家、藤田嗣治。1886年東京で生まれ、1913年に渡仏した藤田は、キュビスムなどの前衛芸術運動にふれたのち、「乳白色の肌」の裸婦像で人気を博することとなる。その後、帰国するも日本では正当な評価を得られず、第二次世界大戦後に渡仏、フランスに帰化し、1968年スイスで世を去った。
展覧会「藤田嗣治 —7つの情熱」では、約150点の作品や資料を一堂に集め、「女性」や「天国と天使」といった7つの視点を通して藤田の芸術を紹介。また、藤田が同時代に果たした役割にも目を向け東郷青児や海老原喜之助など、藤田と関わりの深い日本人画家による作品も展示する。
本展では、藤田の創作を、「自己表現」、「風景」、「前衛」、「東方と西方」、「女性」、「子ども」、そして「天国と天使」という、7つの切り口から紹介。たとえば「女性」は、1920年代に「乳白色の肌」の裸婦像で注目を集めたように、その存在を藤田の創作と切り離すことはできない。会場では、《マドレーヌの肖像》など、藤田が描いた女性像を展示する。
また、「天国と天使」では、藤田とキリスト教の関わりに着目。藤田は、1959年に洗礼を受け、キリスト教徒となるものの、すでに1910年代後半には、イタリアの初期ルネサンス風でキリストの「生誕図」や「磔刑図」を描くなど、早くからキリスト教への関心を示していた。会場では、金箔の背景にヴェールを被った女性を描いた《ヴェールの若い女性》といった作品を目にすることができる。
藤田はフランスで、同時代の日本人芸術家と交流している。たとえば、藤田がフランスで評価を高めた1920年代、海老原喜之助や岡鹿之助など、フランスで学ぶことを望む若い芸術家たちは、紹介状を携えてパリの藤田を訪ね、藤田はそれぞれに合わせた教育を授けている。本展では、藤田と日本人芸術家の関わりにふれつつ、海老原喜之助《森と群鳥》、東郷青児《ビルヌーブ・ルーベ》、川島理一郎《パリの花市場》などの作品を紹介する。
展覧会「藤田嗣治 —7つの情熱」
会期:2025年4月12日(土)~6月22日(日)
会場:SOMPO美術館
住所:東京都新宿区西新宿1-26-1
開館時間:10:00~18:00(金曜日は20:00まで)
※入場はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(5月5日(月・祝)は開館)、5月7日(水)
観覧料:一般(26歳以上) 1,800円(1,700円)、25歳以 1,200円(1,100円)、高校生以下 無料
※日時指定予約が可能
※( )内は事前購入券
※事前購入券は2月14日(金)10:00より、公式電子チケット「アソビュー!」、イープラス、ローソンチケット(Lコード 32552)、チケットぴあ(Pコード 687-167)などで販売
※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の提示者本人および介助者1名は無料、被爆者健康手帳の提示者本人は無料
※画像の無断転載を禁ずる。
【問い合わせ先】
ハローダイヤル
TEL:050-5541-8600