2024年に東京都内で開催される、おすすめの展覧会の最新情報を一挙紹介。美術館や博物館での開催スケジュールを、開始日順にまとめた。各詳細からは、会期や会場に加えて、展示されるアート作品、観覧料なども確認することが可能だ。西洋絵画や現代美術、日本美術、ファッション、建築、デザインなど、注目の展覧会・イベント情報を随時アップデートしていく。
東京・原宿のワタリウム美術館で開催される展覧会「SIDE CORE 展|コンクリート・プラネット」では、「都市空間における表現の拡張」をテーマに活動してきたアートチーム・サイドコア(SIDE CORE)を紹介する、東京初の大規模個展。「視点」、「行動」、「ストーリーテリング」をキーワードに、路上のマテリアルを用いて都市のサイクルをモデル化する立体作品の新作シリーズなどを展示する。
「SIDE CORE 展|コンクリート・プラネット」
会期:2024年8月12日(月・振)〜12月8日(日)
会場:ワタリウム美術館 (東京都渋谷区神宮前3-7-6)
東京・六本木のTOTOギャラリー・間で開催される展覧会「大西麻貴+百田有希 / o+h展:生きた全体——A Living Whole」では、建築家ユニットの大西麻貴+百田有希 / o+hを紹介。模型やインスタレーション、言葉などを通して、大西麻貴+百田有希 / o+hが目指す「生きた全体」としての建築の実践に光をあてる。
「大西麻貴+百田有希 / o+h展:生きた全体——A Living Whole」
会期:2024年9月4日(水)~11月24日(日)
会場:TOTOギャラリー・間 (東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル 3F)
エルメス(HERMÈS)財団が東京・銀座に展開する銀座メゾンエルメス フォーラムでは、展覧会「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」を開催。ガラスブロックを通して自然光、街の光や色彩に満ちる、銀座メゾンエルメス フォーラムの空間を会場に、現代美術家・内藤礼の絵画や立体作品を展示する。
「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」
会期:2024年9月7日(土)~2025年1月13日(月・祝)
会場:銀座メゾンエルメス フォーラム (東京都中央区銀座5-4-1)
東京の半蔵門ミュージアムで開催される特別展「小川晴暘と飛鳥園 一〇〇年の旅」は、文化財保護活動を支えるとともに仏像写真を芸術へと高めた、仏像撮影専門の写真館「飛鳥園」を紹介する展覧会。小川晴暘・光三親子の写真作品を中心に展示する。
「小川晴暘と飛鳥園 一〇〇年の旅」
会期:2024年9月11日(水)〜11月24日(日)
会場:半蔵門ミュージアム (東京都千代田区一番町25)
東京の町田市立国際版画美術館で開催される企画展「両大戦間のモダニズム:1918-1939 煌めきと戸惑いの時代」は、第一次世界大戦と第二次世界大戦の狭間にあたる約20年間に着目する展覧会。ファッション誌、都市をテーマとする版画や絵本などの印刷物、伝統とモダニズムがせめぎ合う時代の版画など、約230点の作品を紹介する。
「両大戦間のモダニズム:1918-1939 煌めきと戸惑いの時代」
会期:2024年9月14日(土)〜12月1日(日)
会場:町田市立国際版画美術館 (東京都町田市原町田4-28-1)
東京のすみだ北斎美術館で開催される企画展「北斎が紡ぐ平安のみやび—江戸に息づく王朝文学」は、葛飾北斎とその門人が手がけた、平安時代や王朝文学を主題とする作品を紹介する展覧会。彼らが平安時代や王朝文学に対して抱いたのイメージ、そしてその広がりに光をあててゆく。
「北斎が紡ぐ平安のみやび—江戸に息づく王朝文学」
会期:2024年9月18日(水)〜11月24日(日)
会場:すみだ北斎美術館 (東京都墨田区亀沢2-7-2)
東京都美術館で開催される特別展「田中一村展 奄美の光 魂の絵画」は、奄美大島の花鳥や風土を描いた日本画家・田中一村の大回顧展。奄美時代の代表作《アダンの海辺》や《奄美の海に蘇鐵とアダン》など、幼少期から最晩年にいたる作品250件超が一堂に会する展覧会となる。
「田中一村展 奄美の光 魂の絵画」
会期:2024年9月19日(木)〜12月1日(日)
会場:東京都美術館 (東京都台東区上野公園8-36)
東京の府中市美術館で開催される企画展「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」は、版画と油彩画というふたつのジャンルから、アルフォンス・ミュシャを紹介する展覧会。《黄道十二宮》や《夢想》、連作「四季」といった版画の代表作、《ハーモニー》や《クオ・ヴァディス》をはじめとする大型の油彩画、そして素描や下絵を公開する。
市制施行70周年記念「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」
会期:2024年9月21日(土)〜12月1日(日)
会場:府中市美術館 (東京都府中市浅間町1-3(都立府中の森公園内))
東京のたばこと塩の博物館で開催される特別展「嗅ぎたばこ入れ 人々を魅了した小さな容器」は、嗅ぎたばこ入れを紹介する展覧会。フランスをはじめとするヨーロッパ、中国といったアジアなど、世界各地の嗅ぎたばこ入れ約280点を展示するほか、嗅ぎたばこの歴史を、文献や版画、参考図版などを通して紹介する。
「嗅ぎたばこ入れ 人々を魅了した小さな容器」
会期:2024年9月21日(土)~12月22日(日)
会場:たばこと塩の博物館 (東京都墨田区横川1-16-3)
東京・六本木の森美術館で開催される展覧会「ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」は、自身の家族との関係に基づく制作を行った20世紀のアーティスト、ルイーズ・ブルジョワを紹介する、日本では27年ぶり、国内最大規模となる個展。出品作品は約100点にのぼり、そのうち約半数が日本初公開の作品となる。
「ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」
会期:2024年9月25日(水)~2025年1月19日(日)
会場:森美術館 (東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53F)
東京の竹久夢二美術館で開催される企画展「竹久夢二と読売新聞 ~記者・夢二の仕事とそれから~」は、大正ロマンを象徴する画家・竹久夢二と、『読売新聞』の関わりに着目する展覧会。記者として携わった仕事に加えて、公私ともに注目されて取材対象となった夢二にまつわる記事を紹介する。
「竹久夢二と読売新聞 ~記者・夢二の仕事とそれから~」
会期:2024年9月28日(土)〜2025年1月26日(日)
会場:竹久夢二美術館 (東京都文京区弥生2-4-2)
東京の山種美術館で開催される特別展「没後50年記念 福田平八郎×琳派」は、写実性と装飾性を融合し、斬新な色と形を追求した日本画家、福田平八郎の展覧会。絶筆とされる《彩秋遊鷽》をはじめ、初期から晩年にいたる名品を公開するほか、平八郎に影響を与えたという江戸時代の琳派の作品も展示する。
「没後50年記念 福田平八郎×琳派」
会期:2024年9月29日(日)~12月8日(日)
会場:山種美術館 (東京都渋谷区広尾3-12-36)
東京国立近代美術館で開催される企画展「ハニワと土偶の近代」は、ハニワや土偶といった出土遺物が、近代以降になぜ注目され、その評価がどのように広がったのかを紹介する展覧会。岡本太郎やイサム・ノグチによる作品をはじめ、日本画や洋画、陶芸、出土品を克明に描いたスケッチ、マンガまで、幅広い時代とジャンルの作品を一堂に集めて展示する。
「ハニワと土偶の近代」
会期:2024年10月1日(火)〜12月22日(日)
会場:東京国立近代美術館 (東京都千代田区北の丸公園3-1)
東京オペラシティアートギャラリーで開催される展覧会「松谷武判 Takesada Matsutani」は、現代美術家・松谷武判の初となる回顧展。戦後日本の前衛美術グループ「具体美術協会(具体)」の第2世代として活躍し、フランス・パリを拠点に活動を続けてきた活動の軌跡を、200点以上の作品や資料を通して紹介する。
「松谷武判 Takesada Matsutani」
会期:2024年10月3日(木)〜12月17日(火)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー (東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティビル 3F)
東京・原宿の太田記念美術館で開催される展覧会「広重ブルー」は、鮮やかな青色の絵具「ベロ藍」に着目して、歌川広重の浮世絵を紹介。風景画における最初のヒット作「東都名所」から、出世作「東海道五拾三次之内」(保永堂版)、晩年の大作「名所江戸百景」まで、広重が手がけた風景画の名品を目にすることができる。
「広重ブルー」
会期:2024年10月5日(土)〜12月8日(日)
会場:太田記念美術館 (東京都渋谷区神宮前1-10-10)