展覧会「現在地のまなざし 日本の新進作家 vol. 21」が、東京都写真美術館にて、2024年10月17日(木)から2025年1月19日(日)まで開催される。
写真・映像の可能性を切り拓く気鋭の作家を紹介してきた、東京都写真美術館のシリーズ展「日本の新進作家」。21回目となる今回は、社会、環境、人と人との関係性を、自らの立ち位置から問い直し、独自の視点で思考を深める5人の作家を取り上げる。
たとえば、大田黒衣美は、写真や映像、絵画、インスタレーションなどの手法を用いて、鑑賞者の曖昧な感覚を刺激する独自の風景を生みだしてきた。とりわけ写真は、生物や日用品など、身のまわりにあるささやかな存在に目を向け、時間を留める手法として用いられている。
また、原田裕規は、些細な視覚文化をモチーフに、社会や個人の本性を「風景」や「自画像」のかたちで表現してきた。その作品は、かつて誰かが目にした光景を通して、見るものが持つ記憶を喚起させるものである。
そのほか、自身が暮らす土地の風景が仮設的に変化してゆく様子を、淡々と観察・記録するかんのさゆり、ドキュメンタリーの視点に虚実を織り交ぜたイメージによって、現実を浮かびあがらせる千賀健史、一般的な概念にとらわれず、個と個の距離や関係性を切り取る金川晋吾を紹介する。
展覧会「現在地のまなざし 日本の新進作家 vol. 21」
会期:2024年10月17日(木)〜2025年1月19日(日)
会場:東京都写真美術館 3階展示室
住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
開館時間:10:00〜18:00
※木・金曜日は20:00閉館(1月2日(木)・3日(金)は18:00閉館)
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(月曜日が祝休日の場合には開館し、翌平日に休館)、12月29日(日)〜1月1日(水・祝)
観覧料:一般 700円、学生 560円、中学生・高校生・65歳以上 350円
※小学生以下、都内在住・在学の中学生、障害者手帳の所持者および介護者(2名まで)は無料
※1月2日(木)・3日(金)は無料
※オンラインで日時指定チケットを購入可
■出品作家
大田黒衣美、かんのさゆり、千賀健史、金川晋吾、原田裕規
【問い合わせ先】
東京都写真美術館
TEL:03-3280-0099