fashionpress[ファッションプレス]

fashionpress x fashionpress instagram 検索
menu

fashionpress[ファッションプレス]

  1. トップ   /  
  2. ニュース   /  
  3. アート   /  
  4. イベント

“装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点

  •  twitter
  • 905 3736
  •  facebook logo
  • LINE
  • LINK リンクをコピー
記事のURLをコピーしました

展覧会「LOVE ファッション—私を着がえるとき」が、東京オペラシティアートギャラリーにて、2025年4月16日(水)から6月22日(日)まで開催される。京都国立近代美術館などでも開催された巡回展だ。

着る人の情熱と願望を受けとめる“ファッション”

ドレス(ローブ・ア・ラ・フランセーズ)(部分) フランス 1775年(テキスタイル 1760年代)
© 京都服飾文化研究財団 撮影:畠山崇
ドレス(ローブ・ア・ラ・フランセーズ)(部分) フランス 1775年(テキスタイル 1760年代)
© 京都服飾文化研究財団 撮影:畠山崇

人間の基本的な営みのひとつである、服を着ること。装いには、好きな服を着たい、こんな自分になりたい、ありのままでいたい、といったように、自らに潜む欲望が、憧れや熱狂、矛盾や葛藤を伴いつつ表出されることがある。いわば装いとは、着る人の情熱や願望を受けとめる存在だといえる。

カステルバジャック(ジャン=シャルル・ド・カステルバジャック) コート 1988年秋冬
© 京都服飾文化研究財団 撮影:来田猛
カステルバジャック(ジャン=シャルル・ド・カステルバジャック) コート 1988年秋冬
© 京都服飾文化研究財団 撮影:来田猛

「LOVE ファッション—私を着がえるとき」展は、18世紀から現代までのファッションを通じて、装うことへの欲望、人間が服を着ることの意味を探る展覧会。ヨーロッパの宮廷服や国内外ブランドの衣服など、衣服や装飾品の数々を中心に、人間の根源的な欲望に光をあてる現代美術の作品を加えて、約130点の作品を紹介する。

18世紀から現代までの衣服を紹介

ゴルチエ パリ バイ サカイ アンサンブル「I Gaultier under my skin」 2021年秋冬
© 京都服飾文化研究財団 撮影:守屋友樹
ゴルチエ パリ バイ サカイ アンサンブル「I Gaultier under my skin」 2021年秋冬
© 京都服飾文化研究財団 撮影:守屋友樹

会場では、18世紀から現代にかけて、選りすぐりの衣服を公開。色鮮やかに花柄が広がる18世紀の宮廷服から、川久保玲のコム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)や山本耀司のヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)、カール・ラガーフェルドによるシャネル(CHANEL)、クリスチャン・ディオールやジョン・ガリアーノによるディオール(DIOR)、ガリアーノによるメゾン マルジェラ(Maison Margiela)、ラフ・シモンズによるジル サンダー(JIL SANDER)、sacai(サカイ)の阿部千登によるゴルチエ パリ バイ サカイ(Gaultier Paris by sacai)、そしてノワール ケイ ニノミヤ(noir kei ninomiya)やトモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)まで、さまざまな衣服を目にすることができる。

美への憧れ

バレンシアガ(クリストバル・バレンシアガ) イヴニング・ドレス 1951年冬
© 京都服飾文化研究財団 撮影:畠山崇
バレンシアガ(クリストバル・バレンシアガ) イヴニング・ドレス 1951年冬
© 京都服飾文化研究財団 撮影:畠山崇

本展で目を向けるのが、装うことに対するさまざまな願望と情熱。たとえば、美への憧れをテーマとした「きれいになりたい」の章では、ウエストを締めあげ、歩きにくいほどにスカートを広げるといったように、時に偏執的ともいえる造形を生みだす装いの欲望に着目しつつ、ディオールやバレンシアガ(BALENCIAGA)といったオートクチュール作品などを紹介する。

「オーランドー」三部作を一挙公開

コム デ ギャルソン(川久保玲) トップ、パンツ 2020年春夏
© 京都服飾文化研究財団 撮影:来田猛
コム デ ギャルソン(川久保玲) トップ、パンツ 2020年春夏
© 京都服飾文化研究財団 撮影:来田猛

また、「自由になりたい」の章では、国籍や性別など、自分を規定するさまざまなアイデンティティから逃れようとする願望に着目。ヴァージニア・ウルフは小説『オーランドー』において、性や身分を超える主人公の足跡を、「着替える」描写とともに表現した。会場では、同作に着想した、コム デ ギャルソン・オム プリュスの2020年春夏コレクションコム デ ギャルソンの2020年春夏コレクション、そして川久保が衣装デザインを手がけたウィーン国立歌劇場のオペラ《オーランドー》による、「オーランドー」三部作を一挙公開する。

現代美術家による作品も

原田裕規 《Shadowing》 2023年
© Yuki Harada 撮影:Katsura Muramatsu
原田裕規 《Shadowing》 2023年
© Yuki Harada 撮影:Katsura Muramatsu

さらに本展では、自分という存在を問いかける、現代美術家による作品も紹介。原田裕規は、ハワイ在住の日系アメリカ人をモデルにしたデジタルヒューマンの映像作品《Shadowing》を展示するほか、ヴォルフガング・ティルマンスやAKI INOMATAなどの作品を通して、さまざまな願望や葛藤を抱えつつ生きる自分という多様な存在に光をあてる。

展覧会概要

展覧会「LOVE ファッション—私を着がえるとき」
会期:2025年4月16日(水)〜6月22日(日)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー ギャラリー1・2
住所:東京都新宿区西新宿3-20-2
開館時間:11:00〜19:00(入場は18:30まで)
休館日:月曜日(4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開館)、5月7日(水)
観覧料:一般 1,600円(1,400円)、高校・大学生 1,000円(800円)、中学生以下 無料
※( )内は各種割引料金
※同時開催「愛について 収蔵品展083 寺田コレクションより」および「project N 98 楊博」も観覧可
※障害者手帳の所持者および付添者1名は無料

■主な出展アーティスト
・ファッション(括弧内はデザイナー)
アレキサンダー・マックイーン(アレクサンダー・マックイーン)、バレンシアガ(クリストバル・バレンシアガ、デムナ・ヴァザリア)、バルマン(ピエール・バルマン)、ボッテガ・ヴェネタ(ダニエル・リー)、カステルバジャック(ジャン=シャルル・ド・カステルバジャック)、セリーヌ(フィービー・ファイロ)、シャネル(カール・ラガーフェルド)、ディオール(クリスチャン・ディオール、ジョン・ガリアーノ)、コム デ ギャルソン(川久保玲)、コム デ ギャルソン・オム プリュス(川久保玲)、ゴルチエ パリ バイ サカイ(ジャン=ポール・ゴルチエ、阿部千登勢)、ジバンシィ(アレクサンダー・マックイーン)、ヘルムート ラング(ヘルムート・ラング)、ジル サンダー(ラフ・シモンズ)、ジュンヤ ワタナベ(渡辺淳弥)、キムヘキム(キミンテ・キムヘキム)、ロエベ(ジョナサン・アンダーソン)、マメ クロゴウチ(黒河内真衣子)、メゾン マルジェラ(ジョン・ガリアーノ)、ミュグレー(ティエリー・ミュグレー)、ネンシ・ドジョカ(ネンシ・ドジョカ)、ノワール ケイ ニノミヤ(二宮啓)、舘鼻則孝、プラダ(ミウッチャ・プラダ)、リュウノスケオカザキ(岡﨑龍之祐)、ソマルタ(廣川玉枝)、ステラ マッカートニー(ステラ・マッカートニー)、トモ コイズミ(小泉智貴)、ヴィクター&ロルフ(ヴィクター・ホスティン、ロルフ・スノラン)、ヴィオネ(マドレーヌ・ヴィオネ)、ヨウジヤマモト(山本耀司)、ヨシオクボ(久保嘉男)、ウォルト(ジャン=フィリップ・ウォルト) ほか
・アート
AKI INOMATA、ヴォルフガング・ティルマンス、小谷元彦、笠原恵実子、澤田知子、シルヴィ・フルーリー、原田裕規、松川朋奈、横山奈美

【問い合わせ先】
ハローダイヤル
TEL:050-5541-8600

Photos(17枚)

“装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真1 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真2 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真3 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真4 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真5 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真6 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真7 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真8 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真9 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真10 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真11 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真12 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真13 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真14 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真15 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真16 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真17

Photos(17枚)

“装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真1 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真2 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真3 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真4 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真5 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真6 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真7 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真8 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真9 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真10 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真11 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真12 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真13 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真14 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真15 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真16 “装い”への欲望を探る展覧会「LOVE ファッション」東京で、ギャルソンやディオールなど約130点|写真17

キーワードから探す

関連ショップ・スポット

関連用語