企画展「アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで」が、茨城県近代美術館にて、2025年4月19日(土)から2025年6月29日(日)まで開催される。東京の府中市美術館などでも開催された巡回展だ。
19世紀後半にイギリスで起こったアーツ・アンド・クラフツ運動は、産業革命以後の機械化された工場で作られる粗悪な量産品や商業主義に異を唱え、職人の手仕事による上質なものづくりに回帰するように促す運動。詩人や社会運動家としても知られるウィリアム・モリスは、アーツ・アンド・クラフツ運動の思想をイギリスだけでなく世界各地へと広げた。その後も、この運動の精神は、現代のデザイン思想にまで引き継がれている。
展覧会「アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで」では、テキスタイルや工芸品、家具、書籍など約170点の作品を展示。主導者であるウィリアム・モリスだけなくアメリカ人のフランク・ロイド・ライトまで様々な人物の作品を紹介することで、アーツ・アンド・クラフツ運動の魅力や展開を掘り下げていく。
会場内には、テキスタイル《いちご泥棒》や壁紙《格子垣》といったウィリアム・モリスを代表するデザインのほか、モリスの思想から影響を受けたウォルター・クレインの《孔雀》、C・F・A・ヴォイジーの《ポピー》などを展示する。
さらに、フランク・ロイド・ライトはモリスが提唱した手工芸だけでなく、機械生産の重要性も説き、アーツ&クラフツの新たな展開に貢献した。本展では、ライトの《マーティン邸のステンドグラス・ドア》を、映像とコラボレーションで紹介していく。
【詳細】
企画展「アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで」
会期:2025年4月19日(土)~2025年6月29日(日)
休館日:月曜日及び5月7日(水)
※ゴールデンウイーク中(4月29日(火・祝)~5月6日(火・振)は無休
会場:茨城県近代美術館
住所:茨城県水戸市千波町東久保666-1
開館時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)
入場料:一般 1,360(1,240)円/満70歳以上 680(620)円/高校生 1,130(980)円/小中生 550(420)円
※( )内は、20名以上の団体料金
※障害者手帳・指定難病特定医療費受給者証等を持参の人および付き添い1名は無料
※土曜日は高校生以下無料
※4月19日(土)は満70歳以上は無料
※動物&植物模様割引:動物および植物模様の衣服(小物を含む)で来館し、その旨を申し出ると団体料金で入場可能
【問い合わせ先】
茨城県近代美術館
TEL:029-243-5111