特別展「アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで」が、愛知県陶磁美術館にて、2023年1月28日(土)から3月26日(日)まで開催される。東京の府中市美術館などでも開催された巡回展だ。
アーツ・アンド・クラフツは、19世紀後半のイギリスで興ったデザイン運動だ。産業革命を経て工業化が進んでいた当時、思想家のジョン・ラスキンは「機械が人間の労働から創造性を奪う」という考えのもと、創造と労働が一体となった中世へと回帰することを主張していた。この思想に傾倒したウィリアム・モリスは、手仕事を通して人びとの生活を彩ることを試み、アーツ・アンド・クラフツ運動を先導したのだった。
アーツ・アンド・クラフツ運動は、モリスに触発されたデザイナーや建築家によって発展し、その影響はヨーロッパばかりでなく世界各地へと及んだ。とりわけアメリカにおいては、建築家フランク・ロイド・ライトが機械生産を受容し、アーツ・アンド・クラフツの新しい方向性を提起することになった。
特別展「アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで」では、アーツ・アンド・クラフツ運動の広がりと多様性を、約150点の作品から紹介。 ウィリアム・モリスによる《いちご泥棒》や《格子垣》、リバティ(Liberty)プリントをはじめ、テキスタイルや壁紙、家具、タイル、ガラス、アクセサリーなどが一堂に会する。
また、アメリカにおけるアーツ・アンド・クラフツ運動にも着目し、ティファニーやフランク・ロイド・ライトなども紹介する。
特別展「アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで」
会期:2023年1月28日(土)~3月26日(日)
会場:愛知県陶磁美術館 本館
住所:愛知県瀬戸市南山口町234
開館時間:9:30〜16:30(入館は16:00まで)
※1月28日(土)は11:00から
休館日:月曜日
観覧料:一般 900円(720円)、高校・大学生 700円(560円)、中学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※各種割引制度あり(詳細については公式ウェブページを参照)
【問い合わせ先】
愛知県陶磁美術館
TEL:0561-84-7474