特別展「現代マイセンの磁器芸術 —巨匠ハインツ・ヴェルナーの描いた物語(メルヘン)—(仮)」が、東京・六本木の泉屋博古館東京にて、2025年8月30日(土)から11月3日(月・祝)まで開催される。
ヨーロッパを代表する名窯、マイセン。王立の磁器製作所として、18世紀のドイツで創業したマイセンは、ヨーロッパで初めて磁器焼成に成功し、現在にいたるまで多くの名品を手がけてきた。
日本では、とりわけ初期のマイセン製品が人気を博してきたものの、1960年頃からの「現代マイセン」のなかにも、優れた製品を数多く見出すことができる。現代マイセンの磁器は、マイセンが培ってきた高度な技術と、成型・デザイン・人形制作などに携わる芸術家たちの才能が溶けあい、高い質を示しているのだ。
特別展「現代マイセンの磁器芸術 —巨匠ハインツ・ヴェルナーの描いた物語(メルヘン)—(仮)」では、現代マイセンを代表する「サマーナイト」や「アラビアンナイト」、「ブルーオーキッド」などのシリーズを手がけた巨匠、ハインツ・ヴェルナーを紹介。ヴェルナーに焦点を合わせる、初の展覧会となる。
1928年に生まれたヴェルナーは、1960年代後半から1970年代後半にかけて、ウィリアム・シェイクスピアの『真夏の夜の夢』に着想した「サマーナイト」をはじめ、数々の磁器シリーズを生みだした。本展では、「サマーナイト」、「アラビアンナイト」や「ほら吹き男爵」などの名シリーズを展示するほか、一点ものの陶板なども公開する。
また、会場では、名窯・マイセンの誕生や、ヴェルナー引退後のマイセンについても紹介。18世紀の初期マイセン製品や、その手本となった17世紀日本の柿右衛門窯の製品などを通して、マイセンの誕生と歴史に光をあてるほか、現在のマイセンで活躍するアーティストの作品も展示する。
特別展「現代マイセンの磁器芸術 —巨匠ハインツ・ヴェルナーの描いた物語(メルヘン)—(仮)」
会期:2025年8月30日(土)〜11月3日(月・祝)
会場:泉屋博古館東京
住所:東京都港区六本木1-5-1
開館時間:11:00~18:00(金曜日は19:00閉館)
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(9月15日(月・祝)、10月13日(月・祝)、11月3日(月・祝)は開館)、9月16日(火)、10月14日(火)
入館料:一般 1,500円(1,300円)、学生 800円(700円)、18歳以下 無料
※20名以上の団体は( )内の割引料金
※障がい者手帳などの提示者本人および同伴者1名までは無料
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)