2012年に井野将之と村上高士がブランド「ダブレット」設立。
ダブレット(doublet)は日本のメンズブランド。メンズウェアを展開しているが、ショーやルックに女性モデルを起用したり、また、女性が実際にアイテムを購入するケースも多々ありユニセックス的な雰囲気もある。
ブランド名の「doublet」はルイス・キャロルの言葉遊び「ダブレット」に由来。このゲームは、プレーヤーに与えられた2つの単語の片方を、1文字ずつ、他の単語に変化させていき、始めに与えられたもう片方の単語まで変化させていく、というルール。
まるでこの言葉遊びのように、ベーシック・スタンダードなアイテムを基本に唐突なアイデアを混ぜ込んだ『違和感のある日常着』をコンセプトに掲げ、 ウェアからアクセサリーまでのトータルアイテムを展開している。
デザイナーの井野将之(MASAYUKI INO)は、東京モード学園卒業後 、企業デザイナーとして経験を積んだ後、ミハラヤスヒロにて靴・アクセサリーの企画生産を務めた。その後、パタンナー村上高士とともに、「ダブレット(doublet)」を立ち上げ、2013春夏の展示会よりデビュー。
2013年には「2013 Tokyo新人デザイナーファッション大賞」プロ部門のビジネス支援デザイナーに選出され、最高位の東京都知事賞を受賞している。2017年秋冬コレクションで東京ファッションウィークにデビュー。またこのシーズンにウェアボブソンのゲストデザイナーとしてダブレットの井野将之がコレクションをデザイン。
2018年、LVMHが主宰する若手支援のための国際コンテスト「LVMHヤングファッションデザイナープライズ」でグランプリを受賞。
同年、ヴァレンティノとのコラボレーションアイテムを発売。
2020年1月、パリメンズファッションウィークにて2020-21年秋冬シーズンのランウェイコレクションを発表。日本のファミレスをパリに再現するダブレットらしい試みで、パリコレデビューを飾る。