展覧会「クロード・モネ ─風景への問いかけ」が、東京のアーティゾン美術館にて開催される。なお、2021年10月2日(土)から2022年1月10日(月・祝)までの会期を予定していたものの、開幕は延期となった。会期は未定。
印象派を代表するフランスの画家クロード・モネは、自然の中の外光に魅了され、生涯をかけて自然に溢れる光を追い求めてその表現方法を探求した。モネの作品は、それまで神話的・宗教的題材に基づく絵画に比べて軽視されていた“風景画”に革新をもたらしたのであった。
展覧会「クロード・モネ ─風景への問いかけ」では、世界最高峰のモネ・コレクションを有するパリのオルセー美術館所蔵作品を中心に、国内所蔵作品を加えた約140点の作品を展示。モネの画業における重要な時代と場所とを追うことで、風景画家としてのモネの軌跡をたどる。
会場では、少年時代を過ごしたル・アーヴル時代から、アルジャントゥイユ時代、ヴェトゥイユ時代、1880年代の旅の時代、そして最晩年に至る長い年月を過ごしたジヴェルニー時代までの各時代を辿りつつ、《サン=ラザール駅》や《パリ、モントルグイユ街、1878年の祝日》、《エトルタ、ラ・マンヌポルト、水の反映》、《ルーアン大聖堂 扉口とサン=ロマン塔 明るい日差し 陽光》といった作品を紹介。
モネがそれぞれの時代と土地で何を見て、どのように描き、どのようなテーマをイメージに込めたのかを探るとともに、モネの個々の作品が、その画業の終盤に手掛けられた「睡蓮」の連作へと結実する連続的なつながりのなかで発展していることに光をあてる。
そのほか会場では、同時代の画家たち、あるいは新たな表現方法として登場した写真作品、西洋とは異なる質を有する浮世絵といった日本美術、そして水辺の情景を視覚化したエミール・ガレらによるアール・ヌーヴォーの工芸作品をあわせて紹介。モネの画業に与えた影響も考察する。
「クロード・モネ ─風景への問いかけ」オルセー美術館・オランジュリー美術館特別企画
会期:未定、開催時期は改めて発表
※会期は、2021年5月29日(土)〜9月10日(金)、次いで2021年10月2日(土)〜2022年1月10日(月・祝)を予定していたが変更
場所:アーティゾン美術館
住所:東京都中央区京橋1-7-2
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)