企画展「横尾忠則 連画の河」が、東京の世田谷美術館にて、2025年4月26日(土)から6月22日(日)まで開催される。
さまざまな手法と様式を駆使し、多岐にわたるテーマの絵画を手がけ続けてきた画家、横尾忠則。企画展「横尾忠則 連画の河」は、大画面を中心とする新作油彩画約60点などを通して、横尾の現在地を紹介する展覧会だ。
本展の起点となるのが、1970年、横尾が故郷である兵庫・西脇で、同級生たちとともに収められた記念写真だ。この写真は、篠山紀信が撮影したものであり、1992年には写真集『横尾忠則 記憶の遠近術』に収録されることになった。また、横尾は、この写真に着想を得て、1994年に《記憶の鎮魂歌》という大作を手がけている。
横尾は2023年春から、この写真のイメージを起点に、「連歌」ならぬ「連画」の制作を行ってきたという。連歌とは、和歌の上の句と下の句を複数人で分担してひとつの歌を詠んでゆく、日本の伝統的な和歌の形式だ。横尾は、昨日の自作を他人の絵のように眺め、そこから今日の絵を描くというように、いわば自己という一貫したアイデンティティから解放され、川の流れに身を任せるようにして「連画」制作を行ってきたのだ。
本展では、《連画の河を描く》、《ボッスの壺》、《メキシカンと農夫》、《連画の河、タヒチに》といった新作約60点を、ほぼ制作されたとおりの順で紹介。加えて、1994年に《記憶の鎮魂歌》を展示するほか、スケッチなども公開する。
企画展「横尾忠則 連画の河」
会期:2025年4月26日(土)〜6月22日(日)
会場:世田谷美術館
住所:東京都世田谷区砧公園1-2
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:月曜日(4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開館)、5月7日(水)
観覧料:一般 1,400円(1,200円)、65歳以上 1,200円(1,000円)、高校・大学生 800円(600円)、小・中学生 500円(300円)、未就学児 無料
※( )内は20名以上の団体料金(事前に電話にて要問い合わせ)
※障害者は500円。ただし、小学・中学・高校・大学生の障害者は無料。当該障害者1名につき介助者1名は無料
※高校・大学・専門学校生、65歳以上、各種手帳の所持者は、証明できるものを要提示
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)