企画展「藤田嗣治 絵画と写真」が、東京ステーションギャラリーにて、2025年7月5日(土)から8月31日(日)まで開催される。その後、愛知の名古屋市美術館、茨城県近代美術館、北海道の札幌芸術の森美術館に巡回予定だ。
乳白色の下地に描いた裸婦画で知られる、エコール・ド・パリを代表する画家、藤田嗣治。企画展「藤田嗣治 絵画と写真」は、藤田の芸術を「写真」という視点から捉え直す展覧会だ。
藤田は、当時注目を集める画家として、多くのメディアに取り上げられた。その姿は、おかっぱ頭に丸眼鏡、口元の髭に個性的なファッション、そして傍には猫が佇むというもの。こうした独特の風貌は、自画像や自身の肖像写真を通して、世間に広まることになったのだ。本展では、藤田の自画像とポートレート写真を通して、「見られたい自分」を作り出していった藤田の戦略をひもといてゆく。
藤田は幾つかカメラを所有しており、生涯にわたって数千点におよぶ写真を撮影している。会場では、日本とフランスに遺された膨大な写真資料のなかから、優品を厳選して公開。1930年代に世界を旅するなかで撮影したモノクロ写真や、1950年代のヨーロッパを捉えたカラー写真を目にすることができる。
藤田はまた、ほかの多くの画家と同様、絵画制作において写真を活用した。旅先ではスケッチの代わりに写真を使用し、世界各地の風景や人々を記録している。本展では、《自画像》や《北平の力士》といった絵画の代表作を、その素材となった写真とあわせて展示する。
企画展「藤田嗣治 絵画と写真」
会期:2025年7月5日(土)〜8月31日(日)
会場:東京ステーションギャラリー
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東京駅 丸の内北口 改札前
開館時間:10:00~18:00(金曜日は20:00閉館)
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(7月21日(月・祝)、8月11日(月・祝)・25日(月)は開館)、7月22日(火)、8月12日(火)
入館料:一般 1,500円(1,300円)、高校・大学生 1,300円(1,100円)、中学生以下 無料
※( )内は前売料金(6月1日(日)から7月4日(金)までオンラインチケットにて販売)
※障がい者手帳などの持参者は200円引き、介添者1名は無料
■巡回情報(予定)
・愛知会場
会期:2025年9月27日(土)~12月7日(水)
会場:名古屋市美術館
住所:愛知県名古屋市中区栄2-17-25
・茨城会場
会期:2026年2月10日(火)~4月12日(日)
会場:茨城県近代美術館
住所:茨城県水戸市千波町東久保666-1
・北海道会場
会期:2026年4月29日(水・祝)~6月28日(日)
会場:札幌芸術の森美術館
住所:北海道札幌市南区芸術の森2-75
【問い合わせ先】
東京ステーションギャラリー
TEL:03-3212-2485