東京の半蔵門ミュージアムでは、特集展示「ほとけに随侍するもの」を、2025年4月23日(水)から8月31日(日)まで開催する。
礼拝の対象となる主尊に付き従う、脇侍(きょうじ)や眷属(けんぞく)。主尊の左右に仕える脇侍や、主尊を取り巻く眷属などは、主尊の特質を分け持ち、主尊の働きを助ける存在である。特集展示「ほとけに随侍するもの」では、脇侍や眷属などに着目しつつ、仏教美術を紹介する。
本展では、観音が人々を導くために33の姿に変化した「応現身(おうげんしん)の像」を紹介。応現身の像は、しばしば観音を取り巻くように安置されるなど、まるで眷属のように観音に付き従ってきた。会場では、福島・会津の寺に伝来した応現身の像を紹介。半蔵門ミュージアムが所蔵する法用寺旧蔵の「梵王身像」に加えて、早稲田大学會津八一記念博物館が所蔵する如法寺旧蔵の「毘沙門天身」など6軀を公開する。
また、脇侍や眷属が描かれた絵画も。たとえば、初公開の《仏涅槃図》は、小ぶりな作品ながら、釈迦の死を目にした菩薩や弟子などの心情が細やかに表されてているものだ。そのほか、《准胝観音菩薩像》や《俱利伽羅不動明王像》などを目にすることができる。
特集展示「ほとけに随侍するもの」
会期:2025年4月23日(水)〜8月31日(日)
会場:半蔵門ミュージアム
住所:東京都千代田区一番町25
開館時間:10:00~17:30(入館は17:00まで)
休館日:月・火曜日
入館料:無料
【問い合わせ先】
半蔵門ミュージアム
TEL:03-3263-1752