京都の泉屋博古館では、リニューアル記念名品展I「帰ってきた泉屋博古館 いにしえの至宝たち」を、2025年4月26日(土)から6月8日(日)まで開催する。
住友家伝来の美術品を中心に、日本や中国、朝鮮の美術・工芸品を擁する泉屋博古館が、2025年4月にリニューアル開館。これを記念して開催される展覧会「帰ってきた泉屋博古館 いにしえの至宝たち」では、同館所蔵の代表作を選りすぐって公開する。
本展では、絵画から書跡、茶道具、仏教美術まで、泉屋博古館が誇る代表作を網羅的に展示。6世紀から19世紀にいたる日本、中国、朝鮮の美術工芸を、「神仏のかたちー光の国から」、「山は呼んでいる」、「花鳥ー生きとし生けるもの」、「つどいの悦楽、語らいの至福」、「小さきものたち」という5つのキーワードのもとで紹介する。
たとえば、「花鳥ー生きとし生けるもの」では、多彩な花鳥表現に着目。花が満開に咲くなか、枝にメジロがぎっしりと並ぶ様子を描いた伊藤若冲《海棠目白図》や、幕末江戸の画家・椿椿山(つばき ちんざん)による《玉堂富貴・遊蝶・藻魚図》、若冲らに影響を与えた清の画家・沈銓(しんせん)の大作《雪中遊兎図》などを展示する。
また、「神仏のかたちー光の国から」では、多様な祈りのかたちを表した仏教美術を紹介。重要文化財である徐九方(そぐばん)《水月観音像》や《弥勒仏立像》に加えて、運慶に連なる慶派仏師の作《毘沙門天立像》などを目にすることができる。
さらに、「小さきものたち」は、小さいながらも繊細な技術と知恵が込められた作品がテーマ。中国・清の重要文化財《安晩帖》より、「猫」や「叭々鳥」などを公開するほか、精緻な工芸品も紹介する。
リニューアル記念名品展I「帰ってきた泉屋博古館 いにしえの至宝たち」
会期:2025年4月26日(土)〜6月8日(日)
会場:泉屋博古館
住所:京都府京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24
開館時間:10:00〜17:00※(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(5月5日(月・祝)は開館)、5月7日(水)
入館料:一般 1,000円(800円)、学生 600円(500円)、18歳以下 無料
※20名以上は( )内の団体料金
※障がい者手帳の提示者および介添者1名までは無料
※上記料金で併催のブロンズギャラリーも観覧可
【問い合わせ先】
泉屋博古館
TEL:075-771-6411