東京都写真美術館では、展覧会「TOPコレクション 見ることの重奏」を、2024年7月18日(木)から10月6日(日)まで開催する。
37,000点を越える東京都写真美術館の収蔵作品のなかから、テーマに沿って名品を紹介するコレクション展「TOPコレクション」。今回は、「見ることの重奏」をテーマに、ウジェーヌ・アジェ、マン・レイ、奈良原一高など、14名の作家による作品約100点を展示する。
「見ることの重奏」が意味するのは、ひとつの作品を見る際、作家や批評家、鑑賞者など、さまざまな視線が重なる、ということだ。たとえば、制作を行う写真家は、ある対象を自分なりの視点から見つめる一方、批評家は作品の見方を言語で言いあらわし、作品を価値付ける。さらに鑑賞者は、作品に写された物事を自身の経験や記憶と結びつけ、こうした関係性のなかで作品を見ることになる。
このように、写真を見るという営みは、イメージの作り手、語り手、受け手などの視点が重なりあうことで、多層的なものとなる。本展では、時代も地域も異なる作家による作品を、批評家の言葉とともに展示することで、その作品が歴史的にどのように評価されてきたかにふれつつ紹介する。
また、会場では、2023年度に東京都写真美術館のコレクションに加わった作品も展示。アメリカの写真家スコット・ハイドや、中国で1980年代に生まれた「80後」世代(バーリンホウ)を代表するチェン・ウェイの作品を初公開する。
展覧会「TOPコレクション 見ることの重奏」
会期:2024年7月18日(木)〜10月6日(日)
会場:東京都写真美術館 3階展示室
住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
開館時間:10:00〜18:00
※木・金曜日は20:00まで、8月30日(金)までの木・金曜日は21:00まで開館
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(月曜日が祝休日の場合には開館し、翌平日に休館)
観覧料:一般 700円(560円)、学生 560円(440円)、中学生・高校生・65歳以上 350円(280円)
※( )は有料入場者20名以上の団体、同館の映画鑑賞券の所持者などの割引料金
※小学生以下、都内在住・在学の中学生、障害者手帳の所持者および介護者(2名まで)は無料
※サマーナイトミュージアム割引:8月30日(金)までの木・金曜日の17:00〜21:00は、中学生・高校生・学生 無料、一般・65歳以上 団体料金(要証明書)
※オンラインで日時指定チケットを購入可
■出品作家
ベレニス・アボット、ウジェーヌ・アジェ、アンナ・アトキンス、チェン・ウェイ、スコット・ハイド、アンドレ・ケルテス、ウィリアム・クライン、奈良原一高、マン・レイ、杉浦邦恵、モーリス・タバール、寺田真由美、マイナー・ホワイト、山崎博
【問い合わせ先】
東京都写真美術館
TEL:03-3280-0099