2024年4月27日(土)から6月23日(日)まで開催される。その後、山梨県立博物館、愛知県美術館、富山県水墨美術館を巡回予定だ。

江戸・東京における人と動物の関係

企画展「どうぶつ百景 江戸東京博物館コレクションより」は、江戸・東京における人と動物の関係を物語る、美術品や工芸品など約240件を紹介する展覧会だ。61万点におよぶ江戸東京博物館の収蔵品のなかから、浮世絵や工芸品、染織などをテーマごとに展示する。

浮世絵や工芸品、染織などを一挙公開

慶長8年(1603年)、江戸には幕府が置かれ、街並みが整備されていった。こうしたなか、江戸の街では、人々が猫や犬を可愛がり、うさぎの飼育ブームが起こり、時として象の見せ物が話題となるなど、人々は動物と関わることになった。本展では、一大都市となった江戸や東京における、動物と人々の関係を示す作品を紹介する。

動物をモチーフにした工芸や玩具

動物の姿は、歌川広重や月岡芳年といった絵師が手がけた絵画に現れるばかりでなく、デザインのモチーフにも取り入れられている。会場では、動物を意匠へと落とし込んだ、精巧な工芸品や温かみのある玩具などを目にすることができる。

東京会場では“東京の鉄道馬車”の特別展示も

東京会場では、東京の鉄道馬車にまつわる特別展示も実施。明治15年(1882年)から明治36年にかけて、東京の大通りではレールの上を馬車が走っており、鉄道馬車が都市の交通の一端を担っていた。本展では、《志ん板くるまづくし》や歌川広重(三代)《鉄道馬車往復日本橋之真図》など、東京の鉄道馬車にまつわる錦絵などを紹介する。

展覧会概要

企画展「どうぶつ百景 江戸東京博物館コレクションより」
会期：2024年4月27日(土)〜6月23日(日) 前・後期で作品の展示替えあり
［前期 4月27日(土)〜5月26日(日) / 後期 5月28日(火)〜6月23日(日)］
会場：東京ステーションギャラリー
住所：東京都千代田区丸の内1-9-1(JR東京駅 丸の内北口 改札前)
開館時間：10:00～18:00(金曜日は20:00まで)
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日：月曜日(4月29日(月・祝)、5月6日(月・振)、6月17日(月)は開館)、5月7日(火)
入館料：一般 1,300円(1,100円)、高校・大学生 1,100円(900円)、中学生以下 無料
※( )内は前売料金(3月15日から4月26日まで、オンラインにて販売)
※障がい者手帳などの持参者は200円引き、介添者1名は無料

■巡回情報
・山梨県立博物館
会期：2024年7月13日(土)～9月2日(月)
住所：山梨県笛吹市御坂町成田1501-1
・愛知県美術館
会期：2025年4～6月
住所：愛知県名古屋市東区東桜1-13-2
・富山県水墨美術館
会期：2025年7～9月
住所：富山県富山市五福777

【問い合わせ先】
東京ステーションギャラリー
TEL：03-3212-2485