1993年、アメリカにて「ケイト・スペード」設立。
ケイト・スペード ニューヨーク(kate spade new york)は、ハンドバッグを中心にアパレルやシューズ、アクセサリーなどを展開するライフスタイルブランド。
バッグを中心に、アパレル、靴や財布、アクセサリー、リネン、サングラス、テーブルウェア、フレグランスなどのインテリア系の製品まで幅広く扱う。
シンプルで使いやすいデザインをベースとして、きれいなシルエット、ストローやツイードなどの独特な素材を使ったバッグが人気。色もシンプルで抑え目なものからカラフルな色まで取り揃えており、場所を選ばず職場からカジュアルな場所までどこでも持ち歩けるイメージ。トートバッグ、マザーズバッグが人気。ケイト・スペード ニューヨークの製品は機能性に定評があり、靴なども、働く女性のことを考えて、気品とと歩きやすさを備えたものになっている。
価格帯は、バッグで4万前後、ただしレザーバッグになると、6~8万円程度、靴はだたい4万程度となっている。財布、ポーチなど小物系だと2万前後になる。
創業者はケイト・スペード(Kate Spade)。アメリカ・カンザス州生まれ。アリゾナ州立大学でジャーナリズムを専攻。卒業後はバッグが好きでニューヨークに拠点を置くマドモアゼル誌のアクセサリー担当のエディターとして働く。そのときにはKaty Brosnahanと言う名で雑誌の編集者リストに名が載っていた。ケイト・スペードは編集者として働きながら、当時のファッション業界にはスタイリッシュで洗練されたバッグが中々ないことに不満を感じていた。
バッグがとても好きで、当時の恋人で後の夫、「ケイト スペード」ブランドのビジネスパートナーとなるアンディ・スペード(Andy spade)にハンドバッグの会社を作れば?と勧めたれてバッグのブランドの設立を決意。ちなみにケイトとアンディは同じ大学で、大学時代からの知り合いだが、付き合いだしたのは大学卒業後、ニューヨークで再開したときから。当時、アンディは紳士服の販売員をしていた。
91年マドモアゼル誌を退社。退社後はバッグのスタイル、素材、ブランドを設立すつために必要な経費などさまざまなリサーチを行う。
93年バッグのブランド「ケイト スペード」をスタート。ブランド名はケイトのファーストネームと、アンディのラストネームを組み合わせたもの。(ケイトはアンディと結婚して、ケイト スペードの名になったが、旧姓はスペードではない。)
ケイトはファッション誌での経験から、女性がどのようなバッグのデザインを求めているか知っていた。使いやすく、シンプルでおしゃれ、使う場所を選ばないそのデザインは、ケイトスペードを瞬く間に人気バッグブランドへと成長させた。
1996年、CFDAのアクセサリー部門の新人賞(New Fashion Talent)を受賞。同年、ニューヨークのソーホーに初のショップをオープン。98年、CFDAのアクセサリーデザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞。この年、ボストンに2店舗目のショップをオープン。その後も全米各地に続々と新店舗をオープンしていく。
そして、レインコート、パジャマ、スカーフ、手袋とラインも拡大し、98年ステーショナリー、99年シューズ、2001年アイウェア、2002年にはエスティローダーとの提携によりコスメにも進出した。 99年にはメンズライン、ジャック・スペードをスタート。このラインは夫のアンディがデザインを担当している。
99年、百貨店のニーマン・マーカス(Neiman Marcus)の傘下に入る。2004年4月、青山に旗艦店オープン。2006年ケイト スペードとソニースタイルのコラボレーション商品として「kate spade トートバッグ」を発表。これはPC用のバッグだが、PC用とは思えないほどかわいく、オシャレ、シンプルなバッグで話題をよんだ。
2006年11月、リズ クレイボーン社のグループに入る。このときケイト スペードと夫のアンディ・スペードはデザイナーとしてブランドに残る契約になっていたが、2007年8月にデザイナーを辞任した。その後、デボラ・ロイドが社長兼ディレクターに就任。アパレル、ジュエリー、その後ホームウェア、チルドレンズウェア、フレグランスとコレクションを立ち上げていく。
2016年春コレクションより、カジュアルウェアを展開する「ブルームストリート レーベル(BROOME STREET LABEL)」をスタート。2017年、コーチ(COACH)がケイト・スペード ニューヨークを買収。
2017年、デボラ・ロイドが退任。2018年、ニコラ・グラス(Nicola Glass)がクリエイティブ・ディレクターに就任。ニコラ・グラスは、エディンバーグアート大学でジュエリーデザインの学士を、ロイヤルカレッジオブアートにてファッションアクセサリーの修士を取得。その後、グッチにてアクセサリーデザイナー、マイケル・コースにてアクセサリーデザイン部門のシニアバイスプレジデントを務めた。