1910年、ジェシー・シュウェイダーがアメリカのコロラド州デンバーにて創立。創業当時の名前はシュウェイダートランク製造会社で、ゴールドラッシュなど過酷な旅にも耐える、特別に頑丈なトランクを製造した。(社名は60年代にサムソナイト・コーポレーションに代わっている。)1941年、新製品サムソナイト「ストリームライト」を開発。
サムソナイトという名前は、ジェシー・シュウェイダーの子供時代からのヒーロー、聖書に登場する怪力の大男「サムソン」からきている。名前には、もちろん頑丈で耐久性のあるスーツケースを強調する想いがこめられている。
ストリームライトは従来のものより形がタイトで、木製のフレームをバルカンファイバーで表層してリトグラフ印刷で本革仕立てにする製法が用いられた。その後、よりクオリティの高い製品へと製品改良を続けられる。50年代、マグネシウムを材料としたスーツケース「ウルトラライト」で軽量に成功。
1958年、旅行鞄「シルエット」を開発。錠前、ハードウェア、付属品まで綿密にデザインされ、衝撃や摩耗にも耐えられる耐久性が人気となる。
1999年、サムソナイト・ブラックレーベル衣料事業部を設立。ブランド名、「サムソナイト・ブラックレーベル(Samsonite Black Label)」のシリーズで高級ラインを開始。旅行ウェア市場に進出する。2000年には、最初の女性向けウェアとアクセサリーのコレクションをラインナップに加える。
2000年、フィリップ・スタルクの旅行鞄シリーズを発表。
2005年、サムソナイトのグローバル・クリエイティブディレクターにクエンティン・マッケイが就任。マッケイはロエベなどで活躍してきたデザイナー。
2006年、2007S/Sシーズンにはアレキサンダー・マックイーンとのコラボレーションでブラックレーベルからクロコダイルのレザーを使用したキャリアケースなどが発売される。
2009S/S、ヴィクター&ロルフとのコラボレーションで、「Samsonite black label by VIKTOR & ROLF」を展開。
2010S/SからY-3とコラボレーションで「Y-3」ブランドのトラベルバッグなど、レザーアクセサリー製品をサムソナイトが製造・販売する。