2010年9月16日、東京代々木第二体育館でホワイト マウンテニアリング(White Mountaineering)の2011S/Sコレクションが行われた。
アウトドアファッションを独自のスタイルで提案することで人気のホワイトマウンテニアリングだが、今回のショウではこれまでのイメージを一新したコレクションを発表した。デザイナーの相澤陽介氏は、「今までのコレクションではブランド名に象徴される冬山のイメージを反映したアイテムが多かったので、今コレクションでは、あえて"熱い"イメージを表現した。」と語った。
その言葉が表すとおり、薄手のタンクトップやノースリーブ、ショーツやハーフパンツなど、ブランド名からは一線を画したアイテムが多くを占めた。カラフルな柄やチェックが印象的であった前回のコレクションとは異なり、今回はエスニック柄やミリタリーテイストを多用。とはいえ、「具体的にエスニックを表現したかったわけではなく、南米やモロッコ、イスラエルなど、過去に自分が服作りに取り入れてこなかった部分の要素をミックスし、それぞれのアイテムに散りばめた」と相澤氏。今まで定着してきたイメージを覆すような、新しい試みに挑戦したコレクションとなった。
また10月末には今までのメンズラインと平行させて、新しい取り組みとしてレディースブランド「PORLAR.」の展開を予定しているそう。相澤氏によると、ホワイトマウンテニアリングの要素を継続するのではなく、自分の中にある女性像をイメージの中におきながら製作していると語り、今後はフェミニン要素のあるアイテムへの進出にも期待が持てそうだ。