エムエム6 メゾン マルタン マルジェラ(MM6 Maison Martin Margiela)が、2015年春夏コレクションをニューヨークで発表した。

今季は「Part of the family」をテーマに、変化するカルチャーとジェネレーションが、大胆に融合された。アメリカのポップカルチャーと日本の伝統的な文化が交差され、アンダーウェアがイブニングウェアに再解釈されたり、さらには日用品がガーメントへと変容したりと、異なる要素や相反するデザインがミックスされている。ハンドクラフトとプレイフルなアイデアが随所に散りばめられ、パッチワークのように継ぎ合わせたガーメントを披露した。

多くのピースに取り付けられたストラップや帯のベルトは、シルエットを自在に変化させる。シャツはさらに大きく、ジャケットはより小さく、プロポーションは上下逆さまになって登場。またコレクションではバンダナが、クラッチバッグ、スカーフ、トップスなど様々なアイテムに姿を変えて現れたほか、デニムのワイドパンツ、とびきりオーバーサイズのデニムジャケットにパッチワークで用いられた。

ナイトウェアのようなレースのドレスやキャミソール、ペティコートも、意外な素材と組み合わせ、本来持っているフェミニンな概念を打ち破る。透明のラテックスを重ねたり、布団のようなキルティング地を巻き付けたり、スエードのフリンジパンツといったウェスタンなアイテムとコーディネートしたり……。あくまで女性らしさを感じさせながらも、躊躇うことなく今回のインスピレーションとなる要素をつなぎ合わせた。

複数の異なるアイディアを大胆に融合させた今季、さらなるアクセントを与えたのは、存在感抜群のプラットフォームサンダルだ。伝統的な日本のサンダルとクラブキッズたちのレイブシューズが合体したアイテムは、ピント張った太いシューレースや、インパクトのある厚底で足元に視線を集めた。