キワンダ(Kiwanda)の2015年春夏コレクション。今シーズンは、「ALOHA!」というコレクションタイトルのもと、“3人のミューズがオリジナルのアロハシャツをオーダーメイドしたら…!?”というイメージで、オリジナリティたっぷりの世界観を披露する。
1人目のミューズは、個性的な絵を描くことで知られるメキシコの画家フリーダ・カーロ。自身の作品にでてくる割れたハートやトゲ、また彼女がピカソに贈ったという手のついたピアスなど、少し痛々しいモチーフが登場する。しかしそんなモチーフもデザイナー木内知恵子の手にかかれば、ポップなタッチやシャーベットカラーで、たちまちキュートな柄に変身。そしてそれらは、今シーズンのアイコニックなアイテムであるアロハシャツなどに描かれエキゾチックなムードを醸しだしている。
2人目は天真爛漫な女の子、ロリータ。赤いリップにサングラス、プールサイドのあれこれがキワンダらしいウィットの効いた柄として、シャツやタンクトップなどに取り入れられた。そして3人目は、イギリスのクリーン・エリザベスⅠ世。古い紋章や王冠がモンステラの植物といったアロハ柄と意外にもマッチし、ブラウスやスカートに淡いタッチで描かれキュートな印象へと導く。
愛らしいモチーフもさることながら、乙女心をくすぐるアイテムにも注目したい。オフショルダーにもできるショート丈のふんわりとしたトップスや、腕のデザインが蝶々のようなTシャツ、首周りにハートの刺繍が施されたペプラムのトップスなど、ガーリーなアイテムが数多く登場する。合わせるボトムスによっては、大人っぽい着こなしにもなりそうだ。また、軽くて肌触りの良い薄手のパンツにはラメをちりばめたり、マキシワンピースのスカート部分にはチュールを重ねたりと、随所に“女の子が大好きなもの”を詰め込んだ。