パリ・ファッション・ウィークにて発表されたブレス(BLESS)の2011年春夏コレクション。
プレゼンテーション形式で発表された最新コレクションだが、会場はまるでパーティー。1階スペースにはシャンパンピラミッドが用意される一方で、コレクションの服を着たスタッフに従って進むとブラッディ・メアリーのカクテルができあがる演出。これだけでも十分に楽しめる内容だが、2階スペースはさらに遊び心あふれる。ポテトチップのベッド、ポップコーンのバスタブ、キャンディでできたニット、飴のサングラスなど、食べ物を服をテーマにしたアイテムと演出がずらりと並ぶ。モデルもRAやazitaなど、BLESSと関係の深いショップのスタッフやオーナーが務めていることもあり、全体的にホームパーティーのような雰囲気に包まれていた。
演出はエンターテイメント性満点だが、服自体はあくまでウェアラブルだ。ユニセックスのボトムスは着る人の食生活(とそれに伴う日々の体型変化)に合わせてウエストを調整できるデザイン。カラーはライトグレーやキャラメル、ナチュラルリネンやデニムの色を中心に、鮮やかなバイオレットやダークレッドが好対照をなす。
プレゼンテーションの来場者は皆笑顔いっぱいで帰っていく。ファッションは楽しいということをBLESSらしいスタイルで教えてくれる印象的なコレクションだ。