デルヴォー、1829年創業。世界最古のラグジュアリーレザーグッズブランド。シャルル・デルヴォーによって1829年ブリュッセルで設立。
デルヴォー(DELVAUX)はベルギーの国家誕生と時を同じくして生まれたブランド。実際にはもう少し早く、王国誕生の前年に創業した。
1830年、ベルギーはネーデルラント連合王国からの独立を宣言。のちの英国女王ヴィクトリアの叔父、ザクセン=コーブルク=ゴータ家のレオポルドが初代ベルギー王となった。その後、ベルギーは高度成長期に入り、1901年頃には世界第4位の経済大国に発展すると、デルヴォーもこの経済成長の波に乗り、常に高い品質水準を維。国の威信、伝統、象徴を守りつづけた。
1835年、ヨーロッパ大陸初の旅客鉄道路線がベルギーのブリュッセル=メヘレン間に開通し、1875年頃には、ベルギーは世界最大の鉄道網を有していた。先見性があり現実家であるブリュッセルのトランク製造業者シャルル・デルヴォーは、この“革命”がもたらす影響にいち早く注目。1880年には早くも女性の新しいニーズに応えはじめた。旅行の際に財布や化粧品等の小物を手元に置いておくためのキャリングバッグといった女性の旅に欠かせないアクセサリーを製作した。1908年には、ハンドバッグの最初期の意匠登録を出願した。
2013年9月12日には、誇るべきベルギーの遺産として認められ、デルヴォーは、ベルギー国宝でブリュッセルの愛すべき象徴「The Manneken-Pis (マヌカン・ピス)」<1619年、ヒエロニムス・デュケノワ(大デュケノワ)作のブロンズ像>の衣装を製作。また、シーュルレアリスムの斬新さも、デルヴォーのデザインにおいて受け継がれているもののひとつ。ルネ・マグリットやポール・デルヴォーといったベルギー人大芸術家の、突き抜けた想像力の影響を受けている。
この伝統のひとつの現れが、Brillantのスペシャルエディション9点からなるLes Humeurs de Brillant(リュムール・ド・ブリヨン:気まぐれな輝き)。そのひとつひとつに、デルヴォーの価値観と最高品質へのこだわり、そしてベルギーのアートや文学と切っても切り離せない、かすかな皮肉と明るい反逆者精神が映し出されている。
ベルギー・シュルレアリスムの精神が染みついたデルヴォーの製品は、どれもウィットに富んでいて、ラグジュアリーな中にも驚くほど型破りなデザインを兼ね備えている。
1829年の創業以来、デルヴォーの製品はベルギーとフランスに構える自社工房でつくられている。そして、ベルギー王室御用達のブランドとしての地位も確立している。デルヴォーは創業以来、高い評価を受け、ファッション通で目の肥えた人々の信頼と信用を勝ち取ってきました。その代表格がベルギーのロイヤルファミリー。デルヴォーが“ベルギー王室御用達”の栄誉を初めて得たのは1883年のこと。時の国王レオポルド2世は「ルーベンスの国は、商業や産業と同じく芸術においても偉大でなくてはならない」と言ったことで知られている。レオポルド2世の治世下、ベルギーは近代化を推し進め、植民地を獲得し、当時、世界列強のひとつに数えられるまでになっていた。国王によって5年ごとに審査・認定される「王室御用達」の肩書きはデルヴォー製品のクォリティの高さを証明するもので、今日まで繰り返し更新されている。