エルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)の2015-16年秋冬コレクションが発表された。テーマは、自然や環境と調和したエコロジカルな連帯感。これまでも自然や環境へと目を向けたテーマや活動を継続してきた同ブランドが、今シーズンはエコ・リーダーのためのユニフォームを提案した。
コレクションの前半は、ブラウンやダークオリーブ、グレーを中心とした、どこか土や木などを感じさせる色合い。ハリスツイードのオリジナルアーカイブ素材に艶やかな光沢を出したり、パンツやジャケット、キャップと素材を使うアイテムによって変えたりと、繰り返し用いているのも大きな特徴だ。また裾を絞ったテーラードパンツなど、ユーティリティを重視したアイテムも登場する。
後半になるとベルベットのセットアップや、ネクタイ姿のルックが目立つように。段々とブラックで都会的な印象が強まり、ビジネスマン的な風格を醸し出す。スーツになってもパンツに加えられた機能性は健在。シティライクな装いで働きながらも、環境のことを考える、そんなリーダーの姿が映し出されているようだ。
またプロテクション効果のあるシューズやブーツから、スポーティで高級感のあるハイブリッドバッグといったアクセサリーまで、レジャー感覚を追加したアクティブなアイテムも展開。バッグはリュックからウェストバッグ、ショルダーバッグまで何種類も揃えられている。まさに自然と都会がエコロジカルな連帯感を持って生まれたコレクションとなった。