08サーカス(08sircus)が、2015-16年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。
最小限に抑えられた装飾、大胆なカッティング、袖を通すことでより豊かな表情が生まれるシルエット……。ブランドが得意とする要素が詰め込まれた今シーズンは、ワイドパンツやオーバーサイズのチェスターコートなどメンズライクなアイテムを取り入れ、上品なマスキュリンスタイルを披露した。
全体の中で目を引くのは、表面と裏面をひっくり返したように、縫い目の見えるインサイドアウトのコート。背骨に沿うように伸びた直線や肩に沿った斜めのラインは、本来はコートの裏側で見られる縫い目。敢えてデザインとして活かすため、ベースとなる生地に一針一針縫い合わせ、立体的な装飾へと変化させる繊細な技術は、メイド・イン・ジャパンならではのもの。
マニッシュなテイストが続くなか、ランダムドレープのドレスやスカートが異彩を放つ。無秩序に施されたドレープは、ふんわりとしたシルエットを与える。一方で、ハーフスリーブのワンピースの直線的なラインも活かされ、昨シーズン同様に直線と曲線を融合させた美しさが表現された。
凛とした雰囲気が漂う今シーズンは、マニッシュなアイテムにディテールでフェミニニティを加え、自立した大人の女性に相応しいルックが提案された。