英国を代表するブランド、バーバリー プローサム(Burberry Prosum)が2011年-12年秋冬コレクションを発表した。今年は現在チーフ・クリエイティブ・オフィサーのクリストファー・ベイリーが同ブランドのクリエイティブ・ディレクターに就任してから10周年にあたり、これまで以上に大きなスケールでのコレクション発表となった。
150以上の国で世界同時ストリーミングされ、40ものライブイベントが世界で催されたことも話題になっている今回のコレクション。会場はかつてダイアナ妃の公邸でもあったケンジントン宮殿の庭にあたるケンジントン・ガーデンズに巨大テントを特設して行われた。会場付近では錚々たる顔ぶれの来場客を一目見るために多くの見物客も集まった。
コレクションは鮮やかなオレンジや赤のコート、ニット群から始まり、そのあとにはカラフルな大柄のブロックチェックのアイテムが続いた。全体的にシルエットはシャープだが、袖のたっぷりしたコートもボディはリーンであったり、伝統的なコートのスタイルとベースに現代的なスタイルに昇華している。中盤はベージュ、ブラウンなどバーバリーらしいカラーのコート群。ベージュのトレンチには黒のパイピングを施してラインを強調し、さらにベルトでウエストをタイトに締める。後半は黒と雪のような白のみでロマッティックなルックが続く。ゴージャスなファー使いが特徴的で、ニット、レザーなどとの組み合わせでバリエーションを楽しむ。
フィナーレではテント内で雪を降らせ、その中を透明のレインコートを着たモデル達が颯爽と歩く。ドラマンティックな演出に心を奪われた大勢の招待客は、最後に登場したクリストファー・ベイリーに盛大な拍手を送った。