アクネ ストゥディオズ(Acne Studios)の2016年リゾートコレクションが発表された。
今季の着想源は、フランスの画家・アルベール・グレーズ。キュビスムの画家である彼は、パブロ・ピカソのモノトーン作品とは異なり、色鮮やかでデザイン性のある作品を多く生み出した。そこから得たインスピレーションをもとに、素朴さ・タフさといったストレートなメッセージを、DIYのフィルターを通して表現していく。
ロングでルーズ、コレクションピースのほとんどに共通されるこのシルエット。腕の長さをはるかに超えた袖のコートやブルーのロングトップスに、ふわっと裾の広がったフレアパンツやロングスカートをマッチさせ、独特のシルエットを構築している。
DIYの要素は、パッチワークで表現。ホットピンクやベージュ、壁紙のようなストライプ模様の生地を半円やひし形に切り取り、ランダムに、シルクオーガンザにオン。また濃度や明度のことなるインディゴブルーをいくつも重ねてデザインにしたものもある。
そしてノット使いもキー。極短なミニドレスも、スカート部分に共布でノットを作り、ロング丈へと変化さている。またスエードコートも同様に、ショート丈からミドル丈に。
今季は、表面と裏面で別の模様をあしらったストラップドレスや立体的なポケットのトレンチコート、ビックシルエットのガウン風コートなど、スパイスの効いたアイテムがラインナップ。それらの組み合わせは、どれもエッジが効いている。どれも、首回りをすっきりとさせ、タトゥーネックレスを共通して採り入れることで、コレクション全体にまとまりが生まれていた。