デザイナー山口聡子氏による今シーズンデビューする日本のブランド「Karen Noblesse Oblige(カレン ノーブレス オブリージュ)」。そのデビューコレクションとなる2011-12A/Wコレクションは、ヌーベルヴァーグの代表的な監督であるフランソワ・トリュフォーのサスペンス映画「LA MARIEE ETAIT EN NOIR(黒衣の花嫁)」をテーマに掲げた。
この映画で衣装を手掛けたのは、主演女優であるジャンヌ・モローと当時恋人でもあったピエール・カルダン。カルダンのバイカラーの衣装を身に纏い、力強く冷酷に復讐を遂げていく。ジャンヌ・モローの映画でのスタイルをカルダンのデザインヒストリーと重ね合わせながらモダンに解釈したコレクションとなっている。
カラーパレットはブラックとホワイトをメインにし、ベージュやレオパード柄を合わせる。直線的なラインのシルエットが力強さを感じさせる。そこにフラワーコサージュやシフォン、タフタを使用することでフェミニンさをプラス。
「BCBG(bon chic bon genre)の精神で」をブランドコンセプトとするKaren Noblesse Oblige。デビューコレクションとなる今回、上品でシックなコレクションを作り上げ、ジャンヌ・モローのような力強い女性像を表現した。