ミュベール(MUVEIL)の2025-26年秋冬コレクションが発表された。
アメリカの作家E・B・ホワイトによる絵本『スチュアートの大ぼうけん』で挿絵を担当して以降、自身で文と絵を手掛けた100冊もの絵本を生み出してきた絵本作家、ガース・ウィリアムズ。ふわふわの動物と子どもを愛し、絵本を通じて、世界中の子どもたちにやさしさに満ちた愛を届けてきた。
今季のミュベールは、そんな彼の作品の中でも『しろいうさぎとくろいうさぎ』と『ちっちゃなほわほわかぞく』にフォーカス。メルヘンチックで心温まるふわふわの世界に思いを馳せ、多様なレイヤードを楽しめるフェミニンなワードローブを提案する。
まずはじめに、2匹のうさぎがいつまでも一緒にいたいという願いを叶えるため、結婚式を挙げる物語『しろいうさぎとくろいうさぎ』に着想を得たオールホワイトのルックに注目。ニットで仕立てたツイードライクなジャケットと、チュールの取り外しが可能なハートが連なるスカートを合わせたルックは、存在感抜群のレースの襟も相まって、これから誓いを立てようとする花嫁のよう。バックに配した、ほわほわとした手触りのウサギも愛くるしい。
一方、ざわざわ森に住むほわほわ家族の日常を描いた『ちっちゃなほわほわかぞく』では、トラッドでプレッピーなスタイルを基調に、リスのプリントやクマのモチーフでユーモアをプラス。目を惹くのは、トラッドスタイルに欠かせないネクタイを重ねたようなプリーツスカート。立体的なクマが主役のニットと合わせることで、温もり感のあるクラシカルな雰囲気に仕上げた。
クマのようなふわふわとした毛並みをイメージしたのが、モッズコートに組み合わせたボアベスト。転写シートで表現したスプレー風の模様が特徴のブラウンカラーで、テディベアそのものな質感を実現させた。
また今シーズンは、毛足の長いニット、ファーやベルベットなど、クマやウサギの毛並みを思わせる素材が豊富。これらの素材に添えたラインストーンのパール付きリボンやスパンコールなどは、動物たちの毛並みに見られる美しい艶を表している。