ヨーロッパのヴィンテージミリタリー生地を再利用した、ファッショナブルで機能的なアウターウェアが人気のクリストファー レイバーン(Christopher Raeburn)が、ロンドンファッションウィークで2012年春夏コレクションを発表した。
ロンドン博物館で発表されたこののコレクションは、モデルに様々な職業の一般の人々を採用し、レイバーンの幅広い客層を表現してる。今回は新しいアイテムの提案と、遊び心あふれる実験的な色使いがテーマ。レイバーンの哲学の核である「リメイク」「ブリティッシュ」「ライト・ウェイト」をキーワードに、今回は新たにジャージー素材のアイテムが加わった。
オリジナルアイテムのディテールと機能性を取り入れたリメイクアイテムは世界で各50着限定。1950年代のミリタリーマッキントッシュを使ったメンズのパックアウェイジャケット(たたんで小さなポーチに収納できる)や、メンズのセーラージャケットをアレンジしたレディースジャケットなどが登場。1950年代のゴム引き生地のケープを再構築したジャケットには、英国軍の生地を使用した取り外し可能なキルトのライニングが付いている。
スコットランドの老舗生地メーカー、ハリー・スティーブンソンとのコラボで製作されたワックス加工生地のジャケットは、夏のアウトドアにも最適だ。バッグの中にコンパクトに収納できる、パラシュート素材等を使用した軽量パーカもカラフルで楽しい色使い。新登場のジャージーアイテムには、100%オーガニックコットンを使用。今シーズンのキャラクターであるリスが見え隠れするユニークなプリントがかわいらしい。
期待の若手デザイナーに贈られる、British Fashion AwardのEmerging Menswear Talentにノミネートされ、NEWGEN women's awardを受賞。「自分達の信念に忠実でいながらも、常に新しいことにチャレンジし続けている」と語るレイバーンのこれからの進化が楽しみだ。