ジョルジオ アルマーニ(Giorgio Armani)の2017-18年秋冬ウィメンズコレクションが、ミラノ・ファッションウィーク最終日である2017年2月27日(月)に発表された。
美しい色彩が感じられるシーズンである。ルビーレッド、アメジストパープル、エメラルドグリーン、宝石のように希少性を持ったジュエルカラーがランウェイに舞い降りている。キルトサテンやベルベットの上に乗れば輝きは増し、柔らかなモヘアの上に乗ればよりラグジュアリーに変化を遂げる。
ドレスラインへ移り変わる頃、これらの色彩は装飾になり、ビジューやスパンコールとなって服地を彩る。繊細なピースから生まれる抽象的なモチーフは、詩的で絵画のような魅力を持つ。
鮮やかな色彩とエレガントなテキスタイルにこだわりを持った今季は、模様は控えめだ。代わりに、生地そのものの立体感や光沢感は際立ち、間に差し込まれたジャカードが一層プレシャスな存在へと昇華する。
反してシルエット遊びは、自由にのびのびと。四方八方にスリットを配したスカートは流動的に動きながらも丸みを帯びた佇まい。パンツは、タイパンツのように一枚布をかませたものや、前から見るとプリーツスカートのように生地をあてがったモデル、ロングスカートほど量感のあるフレアタイプなど、様々なフォルムが揃っている。
合わせたジャケットは、ショート丈でコンパクト。前下がりのシュッとしたカッティングが洗練さへ繋げていて、袖口にプリーツ地を立体的にあしらった装飾性を持ったものも存在する。