N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)の2018年春夏コレクションは、第35代アメリカ合衆国大統領のジョン・F・ケネディの人生を表現。若年期から政治家になるまでの彼の生涯がコレクションを駆け抜けた。
ハーバード大学に通った彼の学生時代はプレッピースタイルで。シャツ・チルデンセーター・チェックのスラックスといった定番的着こなしから、大学らしいレタリングデザインを施したカーディガンやスウェット、スタジャンまで、完璧なアイビールックを完成させた。さらに、ケネディがフットボールプレイヤーであったことから、フットボールシャツから着想したTシャツも。いずれも全体的に明るい色味が使用されており、若々しく学生的な雰囲気が醸し出ている。
その後、海軍に進んだ彼のスタイルはミリタリーテイストに一変。G-1やA-2といったフライトジャケットやミリタリーシャツが表れた。中でもフライトジャケットは、エナメル素材を取り入れることで変化球なデザインに仕上げている。
そして遂に、ショーの主人公であるケネディはピンストライプのスーツを纏い、洗練された大統領の姿へ。他にもチェック柄のクラシックな一着や無地のものなど、かっちりとしたフォーマルなセットアップが数多く登場した。いずれもシルエットは、ゆったりとしたオーバーサイズに仕立てられている。
さらに、見逃せないのが彼と深い関係があったとされるマリリン・モンローをモチーフとした、遊び心のあるウェアだ。ジョン・F・ケネディと妻のジャクリーン・ケネディを写したTシャツは、背後にぼんやりとマリリンの姿が透けた少しダークなデザイン。さらに、スカジャンやオープンカラーシャツの背後には、くっきりと彼女のフェイスプリントが刺繍と共に施されている。