2012年2月20日、ERDEM(アーデム)が2012-13年秋冬コレクションをロンドンファッションウィークで発表した。会場はオープンしたばかりギャラリー'White Cube, Bermondsey'。現代アート界をリードするアーティスト達の作品の展示室に挟まれた廊下は、限られた招待客だけの特別な空間となった。
今季はPeggy Guggenheim(ペギー・グッゲンハイム)と彼女のコレクションがインスピレーション源。パープル、ブルー、イエロー、グリーン、ピンク、ブラックなど万華鏡のような鮮やかなカラーパレット。抽象画のような花柄は、異なる色の花柄のレースを重ねて作りだされたもの。
ブロケード、ツイード、そしてソフィー・アレットの最高級レースなど上質で繊細な素材が生み出す美しい色彩の世界に、アーデムならではのフェミニンでエレガントなシルエットが、見事に融合。ニットやパンツルックでさえ、アーデムの魔法にかかればまるでアートピースだ。スワロフスキーエレメントの刺繍もまばゆい輝きを添え、ひとつひとつのドレスがまるで宝石のようなオーラをまとっていた。