アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)が2012-13年秋冬コレクションを発表した。今季は、相反するエレメントとそれらが組み合わさった時に生じる“テンション”がテーマになっている。
カラーは、ブラックとホワイトをメインに、差し色としてオックスブロッドを使用し、全体的にクラシカルで落ち着いたイメージ。また、樹皮のラッカーが施されたツイードや、ラミネート加工されたニット等、シュールリアリズムからインスパイアされた個性的な素材の組み合わせが目を惹く。
今回のコレクションのなかでとりわけインパクトを与えたのは、キーアイテムのひとつである、独特なシルエットのレインコート。その特徴的なデザインは、「覆う」ことと「重ねる」ことをポイントに作りあげられている。
デザイナーのアレキサンダー・ワンは「着飾ることで誰もがグラマラスになることはできます。ただ、わたしがもっと興味をそそられるのは日常で人々が着る服なのです」と語る。その言葉の様に、挑発的な魅力を含みつつ、上質でクラシカルな印象を受けるコレクションになった。