ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)の2019年リゾートコレクションが発表された。
今季、トーマス・マイヤー率いるボッテガ・ヴェネタは、新たな試みにチャレンジ。ショップ到着時に“いま欲しいもの”を届けるため、コレクションを3つのセクションに分け、それぞれ展開時期をずらした。各グループはミニコレクションのような機能を果たし、それぞれ別のキャラクターを持っている。
11月展開のファーストグループは、2018年秋冬ランウェイショーの流れを汲んだピース。寒い冬を楽しく過ごせるよう陽気な雰囲気に仕上げた。カラーパレットは、深みのあるオレンジやマリーゴールドイエロー、バカラローズといったリッチな色彩で。アウターはカラフルなレザーコートや大きなトグルのついたダッフルコートなど、スポーティなモデルを用意した。スカートルックが主流で、膝丈スカートにスリムなハイヒールブーツをコーディネートしたフレッシュさを纏ったルックが気分だ。
宝石のような色彩から一変、氷のように冷たいトーンで仕上げたセカンドグループ。涼し気なパステルカラーに染まったウェアには「1年で最も短い日々だからこそ明るい色彩を提案したい」というトーマスの願いが込められている。素材は越冬のために、贅沢で厚手のものを。密度の高いボイルド・カシミヤやシュタイフ社のテディベア・ファーが、ダッフルコートやロングコート、ジャケットなどに取り入れられている。レイヤードしたニットトップスにもハートマークを配すなど、思わず微笑んでしまう遊び心がふんだんだ。
ラストグループは、春のランウェイへの架け橋となるホープフルなムード。千鳥格子や幾何学模様など様々なパターンが溢れているように見えるが、蓋を開ければ全部同じ。すべて小さなドット柄で構成されているというウィットに富んだラインナップなのだ。スカートはプリーツを配したり、フレアなシルエットに整えて、ロマンティックな雰囲気に。ジャケットやクルーネックセーターと合わせたパンツは、ショート丈で軽快な印象をもたらしている。