世界中に多くのセレブリティのファンを持つフランスのファッションブランド、ザディグ エ ヴォルテール(ZADIG&VOLTAIRE)の2012-13年秋冬コレクション。今季のテーマは「DARK ANGEL & GOLDEN ANGEL」。女性の中に潜む、Rockな小悪魔性と艶やかな優しさという対極する二面性をイメージしている。
「DARK ANGEL」は黒を基調としたRockで小悪魔的な女性を提案し、ミニマルで洗練されたスタイルに定評のあるシャルロット・ゲンズブールをアイコンとした。スタッズやレザー素材が使われ、ニットにもジッパーが付いていたりと、都会的でスマートな女性らしさを醸し出す。裾がガーターベルト風にカッティングされたコットンドレスとセーターのレイヤードからは、ほどよいセクシーさが感じられ、このテーマをまさに体現したスタイル。
一方「GOLDEN ANGEL」では、ベージュ、ブラウン、ゴールド系を基調とし、スパンコールやファー、ニット使いからも艶やかさと温かさを感じさせる。こちらのアイコンは透明感が魅力の女優クレマンス・ポエジー。リッチでボリューミーなカシミアニットやラビット、ラクーンのリアルファーを使ったアウターはカジュアルなデニムボトムとショートブーツで引き締めた。絶妙なバランス感が「新ラグジュアリー」をテーマに掲げる、ザディグ エ ヴォルテールらしい魅力に溢れている。