1口3万円でデザイナーの事業成長を応援できる、日本初のファッションのマイクロ(少額)ファンド「ファイト・ファッション・ファンドby PARCO」が募集した出資金が満額となり、運用がスタートした。創業以来、次世代を担う新しい才能を発掘・応援してきたパルコが、日本が世界に誇れるジャパン・ファッションを元気にして、世界に日本の素晴らしさを発信していきたいという想いから行っているこのファンド。日本初の試みとして注目され、当初6ヶ月間と設定された募集期間に対し、3ヶ月弱という半分に満たない期間で満額となった。
ファンドの出資先は、次世代のジャパン・ファッションを担う才能と情熱を持ちながら、次のステージに行くための「資金」「ファンや協業先」「販売機会やPR 機会」が十分ではないファッションデザイナーたち。1号ファンドには、岡本順による「ジュンオカモト(JUN OKAMOTO)」と、中村裕子による「マイパンダ(my panda)」が選ばれた。この2ブランドは、2012年秋にファッションショー、出資者交流イベントの開催を予定。その後、ブランド立ち上げ(my panda)や、出資金を活用した商品の販売(両ブランド)などを予定している。
また、この1号ファンドの検証をふまえて2013 年度以降、2号ファンド募集も計画される予定。また、当初出資先候補として選出されていた「シアタープロダクツ(THEATRE PRODUCTS)」も2号ファンド以降での協業を検討中とのこと。
このファンドを運営するのは、ミュージックセキュリティーズ株式会社(代表者:小松真実)。少額投資ができるマイクロ投資プラットフォーム「セキュリテ」を運営しており、これまでに、アーティスト(ミュージシャン)の活動を支援する音楽ファンド、水と麹のみで醸す純米酒(日本酒)を応援する純米酒ファンド。東日本大震災によって被害を受けられた企業の復興を支援する「セキュリテ被災地応援ファンド」など、約160本を取り扱っている。