2012年10月20日(土)、ジェニー ファックス(Jenny Fax)が2013年春夏コレクションを発表した。デザイナーのシュエ ジェン ファンがテーマに「LOVE」を選んだ際に、最も象徴的に感じたという1990年代のトレンディードラマにインスパイアされている。
ショーの前半はトレンディドラマに出てくるOLの制服を思わせる、ベストやタイトスカート、カラフルなノーカラースーツなどが登場。肩パッドやミニスカートから感じられるバブルファッションの雰囲気に、キルティング加工や光沢感のある素材使いなど新鮮な印象に仕上げていた。
ピンクやイエロー、水色などパステルカラーとは対照的に、ランジェリーやチュールのコルセットスカートといったセクシーなアイテムが艶やかさをプラス。後半はウェディングドレスをイメージし、フロントにレースやピンタックをあしらったアンティークなドレスから、胸下丈のニットトップスに透明ビニールでラッピングしたボリューム感あるニットまで、純白でシンボリックに描かれた幸福感に埋め尽くされている。
フィナーレにはモデル全員ステージに集合し、中にはゾンビメイクや三つ編みで顔全体で包み込んだ姿も。シュエ ジェン ファンは「幸せな部分だけでは、リアリティがない」と話し、ときに心に暗く影を落とす愛のアンバランスさを表現していた。