KENZO(ケンゾー)がゲストデザイナーとして参加したピッティ・ウォモで発表された2013-14年秋冬のメンズコレクション。世界中を飛び回って活躍するクリエイティブディレクターのウンベルト・レオンとキャロル・リムたちが、常々飛行機の上から目にする「空」に焦点を当てたコレクションとなった。
テーマは「空の探検」だが、神話で語られる神々の戦いなどからもインスピレーションを受けており、モダンな感覚と古代神話の世界観が融合したコレクション。
朝、昼、夜。時間によって移り行く空の表情をカラーで表現。空そのものからのインスピレーションは、もこもこのエコファーや、雲のモチーフに。カモフラージュ柄のように見えるプリントは、宋元画のようなタッチで描かれた雲のグラフィックだ。プリントに使われたモチーフには、他にも稲妻や雨のしずく、星などといった空からイメージされる要素が盛り込まれている。
今季、KENZOのアイコンであるタイガーは、ジャカードやプリントデニムなどで登場。ブーツやドレスシューズのパッチワーク、またショルダーの切り替えのステッチなどは、飛行機のフォルムやグラフィックラインから着想を得ている。パイロットやエア・フォースのイメージは、MA-1の変形ジャケットや飛行服をイメージさせるディテールに落とし込まれた。
アクセサリーにおいては、メンズとしては今季から初めてデルフィナ・デレトレズ(Delfina Delettrez)のコラボレーションジュエリーが登場。稲妻型のタイピンやファスナーがさりげなくスーツスタイルを飾り、エレガントに覗く胸ポケットのメタル・ハンカチーフを引き立てる。またバックパックブランドのボブルビー(BOBLBEE)とパートナーを組んで作成したオリジナルのラップトップケースやポーチ、バックパックにも注目だ。