2013年3月23日(土)、ファセッタズム(FACETASM) が2013-14年秋冬コレクションを発表した。テーマは「MONTAGE」。人の気持ちや移りゆく過程を、モンタージュで表現した。
木のモニュメントが立ち並んだ会場に、大きなドラムの音がとどろき、ショーはスタート。自由な発想で生み出されるストリートスタイルは今回も健在で、一般客も含めた千人規模の観衆の目を楽しませた。
ブラウンのムートンスカートにレザーパンツのレイヤードがインパクト大なルックでショーは幕を開けた。序盤、アースカラーで落ち着いた雰囲気で始まり、そこから徐々に色味が増え、エッジィに。スタジアムジャンパーのデザインが落とし込まれた赤いコートは、新鮮なアイデアながらも奇抜ではなく、あくまでもキャッチー。デイリーウェアとして大いに活躍してくれそうなアイテムだ。
後半は、白や青など冷たい印象のカラーパレットが中心となり、ダウンやフリースなどの素材使いでアウトドアの匂いが加わる。ボリューミーなダウンがウエストマークされたり、ミニバッグのデザインがそのまま用いられたクラッチバッグなど、斬新なアプローチのアイテムも多くみられた。
「気持ちと気持ちの重なりや移り変わりをウィメンズは編み込みや陰影で感情を形で、メンズはスタイリングで表現した」と語るデザイナーの落合宏理。ファッションというものの自由さ、可能性の大きさを感じさせてくれるコレクションとなった。