アレキサンダー リー チャン(AlexanderLeeChang) 2013年春夏コレクションが、2013年3月23日(土)に渋谷ファッション フェスティバルの一環として、宮下公園を会場に発表された。初のショー形式でのコレクションとなった今回のテーマは、"PICNIC COLLECTION"。「一般のお客さんも見れるショーで、服も春夏で、花見の時期。それぞれが自分たちの得意な物を持ち寄ってピクニックをする、楽しい1つの空間を作りたいと思った」とデザイナーのアレキサンダー リー チャン。
ピクニックお酒担当のモデルは、ボトルを握りしめて酔っぱらったかのようにフラフラと危なげにランウエイをゆく。スウェットトップスの袖を抜いて前で結ぶというラフで、斬新な着こなしを見せてくれた。そしてバックには"ALCOHOLICS"の文字が。野菜や花を載せた荷台を引くモデルは、ワイドなストラップがアクセントのオーバーオール。それぞれのキャラクターとリンクするルックだ。その後もモデル達は、ベースを弾きながらウォーキングしたり、客席に紙吹雪をまき散らしたりと、ショー自体もエンターテイメント性たっぷり。
数々のアイテムに用いられたユニークなキャラクタープリントのテキスタイルは、アーティストyoshi47とのコラボレーションで生まれたという。また今回のテーマの一つである「二面性」が、カジュアルスタイルにひねりを効かす。ぱっくりと左右で異なる配色のニットや、一部に異素材の切り替えを配すなど非対称なアイテムがラインアップ。左右で全く異なるヘアメイクにも注目したい。ショーズは、ヴァンズ(VANS)のスニーカーの底にウッディーなヒールをつけてリメイクし、カジュアル×モードを演出した。
最後にはデザイナー自身がドラムを運んできて登場。それぞれの"好き"を詰め込んだ、手作り感あふれる空間の完成で、ハッピーなピクニックが始まる。