2013年3月23日(土)、ディスカバード(DISCOVERD)が2013-14年秋冬コレクションを宮下公園にて発表した。コレクションのテーマは「ARCHY」。ソロプロジェクトネームのKing Kruleでも知られるロンドンのアーティスト、アーキー・マーシャルが今回のインスパイア源であることに由来する。そしてもうひとつ、3シーズンぶりのランウェイへのカムバックにふさわしい「リスタート」という意味も隠されている。
アーキー・マーシャルがプライベートで着ているチェックやキャメルコートが今季のメインアイテム。そこにチャブ(chav)と呼ばれるロンドンの不良若者たちのあからさまな偽物のチェックを用いた「趣味の悪い」着こなしを逆手に取り、フードやミリタリージャケットと合わせて新鮮な表情を生み出した。
全体的なカラーパレットはベージュや淡いグレー、ブラックをベースに、ブルーやマスタードイエローなど秋冬らしい色彩を加え、落ち着いた雰囲気を演出。スタイリングはやや長めのアウターに、短め丈のセンタープレスパンツとスカートのように見えるショーツをコーディネートし、子供っぽくならないスマートなレイヤードスタイルが好印象だ。
宮下公園のスケートパークという招待状がない人でもショーを観覧することができる場所を選んだことに対して、デザイナーの木村は今回のストリート色を出したコレクションに合う場所だと思ったとしながらも、一方で「もともとファッションに興味がなかった人にも、いいきっかけになるんじゃないかと思う。ファッションへの夢を持つきっかけになれたら」と若者への願いを熱く語った。