建築家であり、橋の設計なども手掛けるジュリアン・ヘイクス(Julian Hakes)が前代未聞のシューズを開発した。「モヒート(Mojito)」と名付けられたそれは、"底のない靴"。
樹脂でできた一枚のリボンが、ライムをむいた後に残った皮のようなラインで足を包み込む。どうやって履くのか、こんなデザインで本当に歩けるのか、見れば見るほど不思議でわくわくしてくる。優れたデザインのみがもたらしてくれる、この感覚。
ヘイクスがこのシューズのコンセプトイメージを建築・インテリアのブログに掲載したところ、あっという間に話題となり、ついには有名な元モデルまでショーで着用したいと電話してきた。そこで、ヘイクスはデザインの具現化を決めたのだという。
このシューズが初めて披露されたのは、2011春夏ロンドンファッションウィークで行われた、アン ソフィー バック アトリエ(Ann-Sofie Back Atelije)のサロンショー。想像を超えたカタチのシューズは観客の目を釘付けにし、各著名雑誌もこぞって掲載。さらに、デザイナーの発掘・支援に積極的なスワロフスキーにも認められ、イギリスファッション雑誌の「Best footwear designer of the year 2012」にも選ばれている。
2年の試行錯誤をかけて、軽く快適でエレガントな設計を追求したヘイクス。そして世界的靴ブランドを目指してビジネスパートナーと組んだ彼は、この夏ついに「The Hakes Mojito」を発売する。