ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)の2021-22年秋冬ウィメンズ&メンズコレクション「SALON 02 BERLIN」が発表された。
ボッテガ・ヴェネタのメインプレゼンテーションである「Salon」は、新しいコンセプトによるコレクション発表形式の一部。クチュール黄金期の親密でプライベートな発表形式から着想を得ており、2020年10月にロンドンで発表した「SALON 01 LONDON」で初めて導入された。
そんな「SALON 01 LONDON」に続く今季は、ドイツの首都・ベルリンを舞台に「SALON 02 BERLIN」を発表。まず目を引くのは、幾多ものフェザーがあしらわれたアーティスティックなルックだ。セットアップやミニ丈のワンピースといった見慣れたアイテムに、フェザーとフェザーの色に合わせて特別に染色されたリベットを手作業で取り付けた。一着に最大4000ものフェザーを最大100時間かけて取り付けたというこれらのピースは、一度見たら忘れられないほど存在感抜群のルックスに仕上がっている。
スパンコールを用いたドレスも、「SALON 02 BERLIN」を華やかに盛り上げるクチュールライクなアイテム。6200個のメタルスパンコールが取り付けられたミニ丈のドレスは、透明樹脂による仕上げによって濡れたような質感に。肩からウエストにかけてカッティングを施したドレスには、繊細な輝きを放つガラススパンコールをあしらい、可憐なムードを纏わせた。
テーラードジャケットやタック入りパンツ、タイトシルエットなコートなど深めのブラウンで展開されたクラシカルなピースは、カジュアルなアイテムをあわせることでドレスダウンさせているのが印象的だ。端正なテーラードジャケットは、素肌を顕にするミニスカートやミュールと一緒に提案。シャツとパンツのセットアップには、膨らみのある数多のバルーンを用いて仕上げたイントレッチオバルーンコートを重ねつつ、ボリューミーなラバーブーツを合わせ、ポップなムードへと引き寄せた。
このようにフォーマルウェアにミニスカートやラバーブーツといった普段使いしやすいアイテムを取り入れるなど、相反するものを自由に組み合わせることで活気に満ち溢れたコレクションを完成させた。
カラーパレットはブラウンやホワイトといったベーシックな色味を基調としつつ、時折はっとさせるほど鮮やかなターコイズやレッド、パープルを織り交ぜた。裾周りにボリューミーな装飾をあしらったターコイズのドレスや、裾や袖口から太めの糸を長く伸ばした赤いドレスなどが披露された。
コレクションにプレイフルなアクセントをプラスするバッグにも注目したい。スムースレザーで仕立てたタッセルで埋め尽くしたショルダーバッグ「SWING」や、レザー彫刻をイメージさせるクラッチバッグ「STRUCTURE」、バルーンアートから着想を得た遊び心溢れるバッグ「LILO」などがラインナップする。