プラダ(PRADA)は2014年春夏コレクションショーで、色鮮やかなウォールアートの中で、力強さとエネルギーに溢れたランウェイを披露した。インスピレーションの源は「女性の強さとファイティングスピリット」。
1920年代から30年代にかけて起こったメキシコ壁画運動。ディエゴ・リベラ、ダビッド・アルファロ・シケイロス、ホセ・クレメンテ・オロスコを中心としたメキシコ人壁画家たちの政治的なウォールアートが「革命の美術」を代表する。そのメキシコ壁画運動から得た、精神性と魂を映し出すカラフルで力強いスタイルをプラダがモダンに表現した。
スポーティなストライプと壁画のアートのモチーフが、今季を象徴する。それでいてオートクチュールの技術を用いて作られたコルセットやライニング、スワロフスキー・エレメンツの刺しゅうといった、ラグジュアリーなディテールが華を添える。ドレスやコートのストレートやフィットのミニマルなシルエットは、アートを描くキャンバスのようなイメージ。
カットされたサッカーソックスや、ラバー素材のヒールのスポーティで洗練された足元で、モデルたちは颯爽と歩みを進める。シューズは2014年春夏のプラダ ウオモコレクションからインスパイアされたもの。
■ショー会場の壁画作品について:
壁画家のマイルズ「エル・マック」グレゴール(Miles “El Mac” Gregor)、メサ(Mesa)、ガブリエル・スペクター(Gabriel Specter)、スティンクフィッシュ(Stinkfish)、イラストレーターのジャンヌ・デタランテ(Jeanne Detallante)、ピエール・モルネ(Pierre Mornet)がフェミニニティ、力強さ、多様性をテーマに制作。