ジュエリー京都(Jewelry Kyoto)が展開する「ぴあり」は、“まるでピアス”のようなスマートなビジュアルで、注目を集めている京都生まれのイヤリングだ。その人気のヒミツは、京都の職人が手掛ける繊細なデザインはもちろん、“イヤリング派”の女性たちのハートをしっかり掴んだオリジナルの設計。「耳たぶが痛い」「落ちやすい」というイヤリング特有の悩みのカバーや、アレルギーが出にくい素材のチョイスなど、細部にまで<ユーザー目線>に立ったこだわりが詰め込まれている。
本記事では、そんな「ぴあり」の知られざる魅力にフィーチャー。デザイナーと職人の協業による、細やかな制作過程をフル公開すると同時に、「ぴあり」に隠された機能面にも深堀りしていく。記事のラストには、“ファーストぴあり”にぴったりなオススメアイテムも紹介しているので、是非最後まで楽しんでほしい。
ジュエリー京都の多くのアクセサリー同様、「ぴあり」のデザインは、複数のデザイナーたちによって生み出されている。そのためデザインを生み出す方法はアイテムごとに異なるが、思い浮かんだ風景・ビジュアル・キーワード・モチーフなどを書き留めて、そこからアクセサリーとして実際に形に落とし込んでいくのが主流のようだ。
またトレンドに流されないデザインを重視していることから、イメージソースには花や星や自然など、不変的な万物を対象としているのも特徴。さらに着想源になったキーワードを商品名にも取り入れているため、「雪だるまの夢」「夜のしずく」「冬の鴨川」といったような、まるで“物語のタイトル”を連想させるロマンティックなネーミングが名付けられている。
デザインのイメージが固まったら、次は「ぴあり」のアイコニックな装飾“ヴェネチアンガラス”の制作へ。約100色のヴェネチアンガラスで、数百色のガラスを作り上げるという膨大な選択肢の中、それぞれの「ぴあり」のイメージに合った理想的な色と輝きを制作していく。商品として納得のいくガラスデザインを生み出すまでの過程には、デザイナーと職人たちは緻密な打ち合わせを行い、何度も何度もガラスを使用した実験を繰り返すのだそうだ。
その後加工が終わったガラスは、電気炉の中で最大24時間かけて焼成し、壊れにくい丈夫なガラスへと最終仕上げ。商品となる「ぴあり」には、焼きあがったガラスの中から、厳選された美しいガラスだけが使用されることを許されている。
ガラス制作と並行して、「ぴあり」のベースとなるパーツを、デザイン画のもと制作。フープなど立体的なものは、専用の工具を用いて、ひとつひとつ丁寧にかたちを整えていく。
こうしてガラス、パーツがそれぞれ揃ったら、いよいよ特殊な接着剤を使用した接着や、金属の溶接のステップへ。「ぴあり」は複雑かつ華やかなデザインが多いため、この過程は失敗することができない非常に繊細で、根気がいる作業となる。熟練した職人たちの腕によって、素材ごとに接着剤を使い分けながら、壊れにくく、強度の高い仕上がりを目指す。