Lee(リー)を代表するジーンズ「アメリカンライダース」を特集。ジーンズメーカーとして長い歴史を誇るLeeの歴史を辿りつつ、「アメリカンライダース」特有のディテールやシルエットを紹介し、ブランドの顔として愛されるその魅力に迫る。
「アメリカンライダース」は、Leeの長い歴史に敬意を払いつつブラッシュアップした、ブランドのレギュラーコレクションだ。
「アメリカンライダース」の原点となるモデルは、牧童をターゲットに1924年に発表した5ポケットジーンズ「カウボーイパンツ」。“101”というロットナンバーがつく、Leeを象徴するジーンズだ。
1944年、「カウボーイパンツ」は、「Lee ライダース」に名称を変更。ここから、より幅広い人たちに親しまれるようカジュアルウェアへの転換を図っていく。市場拡大を目的に名称とイメージをアップデートした「Lee ライダース」は、1950年代に入ると若者のファッションアイテムとなり、多くの人に認知されていくことになる。
「アメリカンライダース」は、日本で発売されるにあたり名付けられた“日本限定”のシリーズ名。アメリカで1944年に名称が変更された際は、「Lee ライダース」と名付けられた。
「アメリカンライダース」には、他のジーンズメーカーが作るデニムパンツには見られない、特徴的なディテールが随所にあしらわれている。
オーガニックコットンを使用した生地は、紡績から染色、織布まで全てオリジナルで仕上げたデニムを採用している。14.4オンスの肉厚に仕上げた高耐久生地は、着用によって自分の体にフィットしていき、人それぞれのダメージや色落ちが刻まれていく仕様だ。
Leeのジーンズは、ユニークな逆つり鐘型のポケットを採用しており、中心に“レイジーSステッチ”を走らせている。馬鞍やイスなどを傷つけないよう、ポケット両端にはLeeが独自に考案したX字のステッチをあしらっている。また、テンションがかかる部分の補強に使用する金属のリベットは、モノを傷つけないよう中心がくぼんだ“クローズドバー リベット”を使用。細かな部分にまでLee独自のこだわりが散りばめられている。
2021年時点で展開されている、「アメリカンライダース」は全4種類。シルエットごとに、そのフィット感や特徴を紹介していく。
「アメリカンライダース」の中で、最も歴史のある“101”。100年近い歴史をもつ不朽の品番で、現在も代表モデルとして挙げられるデニムパンツだ。シルエットはスタンダードなストレート。股上は深めで、様々な体型の人にフィットする。なお、ロットナンバーの末尾につけられた、BはボタンフライをZはフロントにジップを配したジッパーフライを意味するので、購入の際の参考にしてほしい。
ブーツカット“102”は、1970年代のモデルを忠実に再現した、フレアラインが美しいデニムパンツ。腰と太腿にフィットしつつ、膝から裾にかけて美しく広がり、裾は、スニーカーでももたつかないよう調整されている。