2014年1月8日ロンドンロイヤル・パーク・オブ・ ケンジントン・ガーデンズで発表されたバーバリー プローサム(BURBERRY PRORSUM)のメンズコレクション。「ブリティッシュアート」と「旅」を意味する「A PAINTERLY JOURNEY(ペインターリー ジャーニー)」が今季のテーマだ。
「ブリティッシュアート」の要素として、ハンドペイントで描かれたアートモチーフのウェアやアクセサリーが登場。コートやバッグに施されたジオメタリックプリントやフラワーモチーフは、20世紀に活躍した英国人ペインターのベン・ニコルソン、クリストファー・ウッド、ルシアン・フロイド、ダンカン・グラントの作品を基にしている。彼らのデコラティブアートをインスピレーション源とし、ハンドペイントで描いた。
「旅」のムードは、こちらも手書きで描かれた世界各国のアイコニックランドマークとロンドンマップを採用し、表現している。地図も行きたい場所も簡単に検索できるようになった現代だからこそ、ハンドペイントでアートのムードが加えられた地図は、デジタルアクティビティを積極的に採用しているバーバリーのウィットなセンスを感じさせるポイントだ。
また「旅」の要素は、キーアイテムにも含まれている。ほぼ全ルックでコーディネートされたタンクトップは、漁業が盛んな英国南西部のコーンウォールの伝統的な「フィッシャーマンニット」からヒントを得たもの。ルック後半に登場したブランケットも、伝統的なホースブランケットからインスパイヤされたスコットランド製と、英国の旅を連想させるアイテムも見られた。
ランウェイに登場した新作バッグは「セント・アイヴス」と名付けられている。セント・アイヴスは、上記英国南西部コーンウォールの海辺の街。ここは、多くのアーティストが訪れその風景を描いたとしても有名な場所だ。セント・アイヴスにも、ルック同様にハンドペイントのプリントやジャカード織りのモチーフが使用されている。
ガーデン内に建てられた特設会場では、ショー開始前後に若手ミュージシャンをフィーチャーするバーバリーの音楽プロジェクト「BURBERRY ACOUSTIC」の参加アーティスト、シヴとジョージ・エズラによるライブパフォー マンスが行われたほか、英国人俳優のジェイミー・キャンベル・バウアーやミュージシャンのパロマ・フェイス、 タイニー・テンパーなど、多くのセレブリティが来場した。