シャネル(CHANEL)の2022-23年メティエダール コレクションが発表された。
アーティスティック ディレクターのヴィルジニー ヴィアールが手掛ける2022-23年メティエダール コレクションは、セネガルの首都ダカールにある旧司法宮が舞台。会場そのものがインスピレーション源だとするヴィルジニー ヴィアールは、セネガル文化と共に、彼女のイマジネーションの核とも言える1970年代の鼓動が感じられる、エネルギッシュで自由なスピリットをコレクションに反映した。
コレクションでは、フィット感のあるロングコートや裾が広がったフレアパンツ、70年代風の襟など、ポップ、ソウル、ファンク、ディスコ、パンクの要素を取り入れつつ、メゾンのサヴォアフェールを融合させたレトロな雰囲気が漂うルックを披露した。
コレクションに通底するのは、目を奪われるほどに繊細かつ精巧なビーズやスパンコールなどの装飾を、幾何学模様に組み込んだルック。70年代を彷彿とさせるパンツスーツに、セネガルのファッションを思わせるカラフルかつ繊細なジオメトリック柄をあしらったウェアが多数展開された。
メゾンが常に大切にしてきたコードで忘れてはならないのがフラワーモチーフ。中でも目を惹くのは、パープルやライトブルー、ピンクなどのパステルカラーの花々が群生しているかのようなキャミソールトップス。花びら一枚一枚がトップス全体に立体感を持たせるとともに、その存在感を際立たせた。幾重にも重ねたパールやチェーンのネックレスを合わせることで、より華やかさが増している。
また、メタリックなパーツで花を表現した装飾も。透け感のあるロングスカートや、襟付きのトップス、タンクトップ、ニットなど随所に散りばめた。
カラーパレットを構成するのは、オレンジやピンクなどの暖かな色合い。特に、メゾンを象徴するツイードは暖色で彩られ、セットアップやスカートとして登場した。オレンジをメインに使用したセットアップは、ゴールドのトップスやチェーンベルトを合わせることで、ゴージャスな印象が付与されている。