ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)の2023年冬ウィメンズコレクションが発表された。
今季のステラ マッカートニーは、ステラが愛する母、娘、姉妹、自然、人間、動物たちの間にある愛がテーマだ。フランス最古の歴史を誇る乗馬学校で発表されたコレクションでは、馬と心を通わす人間“ホースウィスパラー”と名だたるポニーの間をモデルたちが闊歩。人間と動物、馬の間にある絆を感じさせるランウェイを演出している。
コレクション全体を通して、馬術を連想させるディテールが散りばめられているのが今季ならでは。例えば、ローカットのブラックのオールインワンや、素肌がのぞくデザインのロングドレスに施した“ロープ”のディテールは、馬術や手綱の美しさを反映したもの。また乗馬ブーツを思わせるサイハイブーツには、アイコニックな「ファラベラ」チェーンを採用し、ブランドのエッセンスを加えているのが特徴だ。
また、馬モチーフのウェアも散見された。温かみのあるウール混の素材に、躍動する馬を描いたニットのセットアップは、モダンな魅力を放つ。さらに、ブラックのポロとスカートのセットアップには、ステラの実姉で写真家・メアリーの作品から着想を得たジンジャーカラーの総柄ホースプリントを施しているほか、異素材のスリップドレスにはステラの母・リンダの作品をあしらうなど、家族の作品にインスパイアされたルックも登場する。
イギリス・ロンドンの伝統的スタイル「サヴィル・ロウ テーラーリング」は、肩幅を広く取り、ウエストラインを絞り強調したミニマルなシルエットのブレザーやタキシードジャケット、コートなどで多彩に展開。中でも、ジンジャーカラーで彩られたブリティッシュチェックのセットアップは、英国ブランドらしい王道のブリティッシュスタイルを体現しているルックだ。
カラーパレットは、ブラックをはじめ、ジンジャーやブラウン、ホワイトなどのベーシックカラーを基調に、イギリス王室を象徴する鮮やかなレッドをポイントカラーとして採用。なおランウェイには、環境に配慮したブランドならではの新作アクセサリーも登場。今季から、植物由来でプラスチックフリーな循環型の新素材「R(ミラム)」で作られた、ラグジュアリーブランド初となるハンドバックを発売するなど、サステイナブルな取り組みを続けている。